モーターサイクルダイアリー
モーターサイクル・ダイアリーズ オフィシャルサイト : HERALD ONLINE
朝8時、目覚めるとやっぱりそこは岡山、、、昨日チェックインの時に、本日は誠に申し訳ありませんがすこし広めのお部屋になっております、、とフロントからアナウンスあり。シングルのオーバーブックでどうやらツインが割当たったらしい。
がらんとした片方のベッドにはPowerBookを寝かしてやった。
今日は、学会も最終日だ。今回は会場が駅の西口と東口に別れているため移動が煩わしい、、、RISTワークショップを巡り、再び移動して今度は臍帯血のシンポジウムを聴く。午後は大方ポスターを観てしまったので、第四会場へ、、、ここが
、今回もっとも印象的なテーマとなった。議題は化学療法、移植療法時の不妊対策についてだ。実際の患者さんの切々としたお話に改めてまだまだ未解決の問題が山積していることを再認識する。現時点でも、悪性腫瘍治療時の卵子保存や受精卵保存については技術的、倫理的問題が山積しており十分な体制の整備や認識がなされてはいない、しかしながら徐々に技術的なブレイクスルーが得られてきており、後は早期の法的整備が待たれるところだ。あとは、医療スタッフがこのような問題を正しく認識し患者さんへ選択肢を提示出来るようにならねばならない、たとえ未だ確立されていない方法論とはいえ選択肢を奪うようなことがあってはならない、提示された選択肢を取捨選択し決定するのはご本人自身である。
そんなこんなで、まじめに学会を終えあとはサンライズ出雲の発車を待つばかり、、、その間数時間。かねてからみたいと思っていた”motorcycle diary"を岡山のおしゃれなミニシアターで観ることにする。ミニシアターとはいえ、劇場はスクリーンも大きく座席も快適、、ただしスクリーンは一つのみで完全入れ替え製、、これでは高回転は望めず、営利追求を放棄しているところはミニシアターのある意味規範的姿なのかもしれない。物語は、しかし、かなり内なる衝動を駆り立てるに十分なものであった。 喘息持ちの医学生、、、卒業を前にし友人と二人で中南米を巡る旅に出る、、、過酷な旅に出会う人々の悲しみ、苦悩、、抱えている矛盾、、、外の世界の人々と交わることで彼の世界観は大きく変わって行くことになる、、、。
この旅で自らの人生に大きな転換を迎え30代後半でこの世を去った彼だが、結果的にそのまま医師になり長生きするよりも多くの者を救うことが出来たのかもしれない。やはり、人は何かをするために産まれてきた訳であって、、それを忘れてはいけないよね、、、。子孫をのこし愛情をそそぐのもいいだろう、、、人の心をうつ歌や芸術を残すのもいいだろう、、、なんでもいいのだと思う、、、そもそんな単純なことを忘れて安穏と無駄に生きている人があまりにも多くはないか?もちろん自分も含めて、、、、。
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