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December 09, 2007

星をかった日

星をかった日、、、本作のわずか16分程の尺の中に詰め込まれていたのは、植木鉢に植えられた惑星の種から少年の情熱を受け取って日々成長を続ける美しい地球型惑星の描写。霧吹きで水をかけると、引力が働いてやがて雲となり大気層が生まれた。やがて、雲から雨が降り出し、大陸と海が出来る。日々成長を続ける新しい惑星。
そして、現実から逃げ出した少年の成長。それぞれの成り行きを暗喩するように、少年は惑星を恩人の魔法使いに託し現実社会へと戻る。しばらくの時を経て、少年は惑星と再開を果たす。成長を遂げた惑星は、植木鉢を離れ、いよいよ60年周期の軌道に乗る時が来たのだ、、、次に合えるのは60年後、、。植木鉢から広い宇宙へ旅立つ惑星を前に、少年もまた自らの進むべき未来を心に刻むのであった。

ちびっ子4人、親二人、、、クライマックスを待たずして、恥ずかしながらも涙だだ漏れだったのは30歳もとっくに過ぎた親二人の方。ここで涙してはいかんと、必死にこらえる我らだったが、理屈ではなく、涙があふれて来た、、、。それは、僕らが自らの行く末を既に知ってしまっているからなのだと思う。 小学生のころみた銀河鉄道999のあるシーンで、旅人の集う場末の酒場で唄うたいの唄を聴いては涙する老年の旅人達をみて星野鉄郎がメーテルに問う、、”なぜ、あの人達はないているの?”  メーテルがそれにどう答えたのか記憶は持ち合わせていないが、きっとこの日、ジブリ美術館の土星座で、我がちびっ子たちはこれから旅立つ鉄郎で、そしてイナ妻と僕は居酒屋で涙する老齢の旅人であったのだと思う。  はっきりいって、この短編”星をかった日”は2時間を越える長尺のジブリ作品よりも、コンパクトなだけに凝縮されたメッセージと映像で激しく心に迫ってくる、、ぜひとも劇場公開して欲しいなーと勝手に思うところ。とはいえ、ここでしか見れないから、なおさら貴重なのかもしれないけれど、、12月後半までは上映されるみたい。 
いやあ、みごとにやられました。

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