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November 07, 2008

ものつくる人々とパパのうた

 我が施設の某センター前で、現在着々と建設が進められているのが、新規プロジェクトに伴う重厚な放射線防護能を持つ巨大な箱である。仕事を終えて、もう22時過ぎだというのに、まばゆいライトを頼りに、重機を駆使してコンクリートをうつ職人さん達。黄色いヘルメットの下にのぞく笑顔には、その堅牢な構造物を作ってるんだと言う誇りが垣間見える。
 土木建築関係というとどうしても、公共事業のばらまき、箱もの行政といったネガティブなイメージが拭えないが、それは予算編成や入札システムに問題があるのであって、現場ではたらく方々にはなんの関係もないことだ。 モノを造る!そういうクリエイティブな仕事の最たる物ともいえる建築業、、、図面をひいてほくそ笑むホワイトカラーもまたよしとしても、やっぱり造る醍醐味は現場にこそあるのだろう、、よく地図に残る仕事、、なーんていう人もあるわけで、、。帰路、目にしたはたらくおじさん達をみているとそう強く感じるのであった。
 さて、そんな現場を遠くに眺めてみると、今度はこの国を覆う重苦しい経済不安がさらに存在感を増していることに気づく。この棟の建設といった設備投資の決定は、すでに数年前には決まっていたことで、この不況にあってもここまでは予定通りに進めざるを得ない訳だ。米国のサブプライムローンのばらまきに端を発した世界同時株安による世界恐慌は、マネーゲームにいそしむ人々の電算機上の恐怖だけにとどまらず、いまや現実世界に真の害悪として牙を剝こうとしている。
 つい数ヶ月前まで13000円が底だ!などと一部のアナリスト達がうそぶいていた日経平均株価がついに10000円を割り、さらには8000円台を割るという現実が現れた。企業の設備投資が失速するのは、まさにこれからが本番であるし、いよいよ金融取引に携わらない市井の人々が、この異常な事態に気づき初めている、、。目の前の風景のように、まだ今はビルが建っている、新しいものも出来上がっている、、、でも、これからはどうか分からない、、、そういうタイミングのようだ。 もっとも、日はまた昇るし、月は沈む訳で、、、それはそれ、これはこれとして口笛でも吹きながら、生きて行くのがよいだろう。 額に汗してコンクリートを敷設していた職人さん達はもう帰途についただろうか、、、すでに日付が変わろうとしている、、ふと、忌野清志郎の”パパのうた”が浮かんできた。

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