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January 01, 2010

アバター その驚愕の映像世界は劇場3D以外ではあり得ない

2009年大晦日の締めを紅白でもなく、K-1でもなく、ジャニーズカウントダウンでもなく、街の劇場で本作”アバター”を観ながら過ごした方々は相当数にのぼる様子が各種ブログからも見て取れる。それほどに、民放、ハリウッドともネタ不足という深刻な病気に苛まれ続けている。
ほぼ垂れ流し状態の、民放のテレビ放映を観ながら新年を迎えるのもほとほとうんざりしていた我が一家は、ジェームズ キャメロンが14年の歳月を掛け、満を持して公開に踏み切った衝撃の映像作品”アバター3D”のレイトショーを一家7人で楽しむ事にした。 あらかじめ、e席リザーブでネット予約していたのだが、チケットは早々に完売! 突然の大雪に見舞われた大晦日の20時過ぎ、、通りは全く人通りも車もなく、静まり返っている、、みんな引きこもっているみたい。 しかしながら劇場に着いてみればやはり、満席の大盛況。 3D用の眼鏡を受け取り家族一同眼鏡君になってのこり約3時間程になった2009年最後の時を迎える。
アバターとはネット上でも一般的になっている”自分の分身となるキャラクター”のこと。その語源はサンスクリット文字の”アヴァターラ=神の化身”から来ているのだそうだ。 一見、そのタイトルと予告パンフレット上から見える異形の知的生命体のイメージからはあんまり面白そうな映画には見えなかったのだけれども、僕の大好きな”ターミネーター”、”エイリアン2”、”ターミネーター2”、”タイタニック”、”トゥルーライズ”とあらゆる局面において、映画の概念を大きく飛躍させる名作を作り続けて来たジェームズキャメロン監督の久々のオリジナル脚本による新作がこの”アバター”なのである。これはもう、かなり凄い事になるに違いない、、そう思った人々は、年末年始の劇場に駆けつけるはめになったわけだ。
とある地球外惑星で希少な鉱石の採掘事業を行っている企業の名を受けて、鉱脈の直上に定住している先住民の懐柔のため、先住民そっくりに遺伝子工学を駆使して生み出した自分の分身(アバター)を操り共同生活を始める主人公。 ダム問題同様、先住民移住の説得が成功しなければ、軍事力による強制退去を目論む採掘企業。 先住民と惑星の自然環境の持つ優れた共生関係に、環境破壊を繰り返してきた人類が失った大切な何かを見いだした主人公は、先住民との暮らしの中で信頼を勝ち取り、仲間としての信頼を培って行くが、、、、いつしか環境を破壊し利益を優先する人類と、誇り高き先住民族との間の邂逅の狭間で究極の選択を迫られる。 地球をはるか離れた、惑星上の基地のポッドの中でアバターを操る人間としての自分と、美しい自然の中を動植物との意思共生を尊びながら縦横無尽に駆け巡っているアバター(主人公の意識で操る先住民型の分身)と、どちらが本当の自分なのか?  侵略者としての人類と、環境を守るために立ち上がった先住民との戦いが決定的となったとき、主人公の下した決断とは?
特筆すべきは、実現まで14年の歳月を要したその、環境描写の美しさ。生物、植物、風景にいたるまでゼロからを全て生み出し、それらを高次元で映像化するためにはCG技術の成熟と開発をこれだけの年月積み重ねてこなければならなかったのが容易に理解出来る。脚本の出来た1995年当時の技術では、映像化が困難であったため、ジェームズキャメロンは仕方なく”タイタニック”を作った。 タイタニックの成功後も、まだまだ本作に必要な映像を生み出す技術は足りず、さらには本作の特徴でもある3D立体映像を実現させ、また一般公開時に本作の映像に耐えうる高品質の3Dシステムが、世界の劇場にある程度普及する必要があったのだ。 そして、ようやく期が熟した2009年ー2010年に満を持して公開されたのがこのアバターである。ストーリーはストレート、、アバターに意識を送って操る下りは”エヴァンゲリオン””マトリックス”あたりに着想の原点があるのかもしれないし、最終的なカタルシスを生む必然性から本作では戦闘シーンがクライマックスになってしまっていて”環境がどうのこうのいってもやっぱりあんた等も戦うしか無いのかい!?”という突っ込みがはいるのが残念であり、その点、娯楽作品として気持ち悪い程に歯切れの悪くなることを承知で人類と自然の共生に真っ正面からぶつかった”風の谷のナウシカ””もののけ姫”の方が考証が深い。 本作の見所は、ストーリー云々というよりもその卓越した技術とセンスが生み出した驚愕の映像美である。 ジェームズキャメロンは以降、2D作品を作るつもりは無いようで、本作も3Dが前提になっている。 テーマパークのパビリオンでみるようなこれ見よがしな”ほら、飛び出しますよ!”というような安易な3Dではなく、観客がその映像世界に飛び込むための緻密な3Dである。2時間超という超尺をものともしないその衝撃の映像は、劇場で必ず3Dで、しかも真ん中あたりで観る必要がある。 我が家の3歳のちびっ子もじーっとくいいるようにその美しい映像に吸い込まれていた事をみても、その凄さが解る。 一年を締めくくるににふさわしい映像体験に感謝でした。

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