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February 06, 2010

医療スタッフのパート化がもたらすもの、、

派遣に代表される日雇い労働者という雇用形態の普及に伴って、収入、待遇格差が広がった昨今。政府は、慌てて労働派遣の規制に乗り出したものの、その非常勤雇用がもたらしたものは収入の低下に伴う税収の低下、社会保障の低下にとどまらない。

かつてスチュワーデスと呼ばれ、女性の憧れの的だった客室乗務員が、航空会社の人件費削減の為に、正規職員からパートさんへ転換させられたのも記憶に新しいが、このような正規の常勤職員から、パートタイムの職員への転換が各業界で進んでいる。当初は、雇用側のコストダウンの有効な手段として勧められた側面が大きいが、近年では働く側の要望としても自由に、気軽に、社内の人間関係や業務上の責任を永続的に負う事なく、手軽に収入を得られる非常勤の労働形態を自ら選ぶ人々も多い。

医療の現場も例外ではなく、人手不足、予算不足、訴訟増加で多忙を極める現場に憔悴しきって、日々の業務にやりがいや生きがいを感じることは困難となってしまった結果、病院で働く看護師や医師などにも単なる時間労働者として非常勤雇用を望む傾向は強まり、もはや生活のためと割り切って、パート業務、非常勤業務を選ぶスタッフが増えている。 しかしどうだろう、過酷な医療の現場を支えているのは、各医療スタッフの使命感と情熱だけである。 辛く長い闘病を、ともに寄り添って未来に希望を繋ぐ医療スタッフが必要とされているのだ。 もっとも、精密なマニュアルを作成し、運用することで、患者ー医療者間の時間をかけた信頼関係など皆無のまま、その日その日、単なるサービス業と割り切って医療を提供することは可能かもしれない。 でもそれでいいのだろうか?病に苛まれている方を支援し絶対に社会復帰させたいという情熱を持っていればこそ、少しでも彼らの手助けになる優れた方法はないものかと日々の知識や技術向上への意欲が湧く訳であって、時間給の取得はそのような努力の原動力とはなり得るはずも無い。

いつもの場所にいつもの笑顔があって、困った時は支えてくれる、、そんな場所が次々と無くなって来ている。
運行安全上の要である飛行機の整備だって、誇りある整備士達の機に対する愛着と、整備士としての誇りこそが安全を担保の前提となる責任ある整備の原動力となっているはずで、時給がいくらだから、一生懸命整備しましたとか、ちょっと安いんで軽く流しましたとか、、そういう類いのものではないはずである。 

いま、日本のありとあらゆる現場から誇りある優れたプロフェッショナルが去りつつある、、自らの生活を犠牲にすることが前提となっている現在の医療提供現場のあり方が原因の多くを占めている。 変わりゆく雇用形態の行く末は、我々に何をもたらしつつあるのだろうか。 落ち続ける飛行機、安息もなく患者の孤独を癒すことも叶わなくなった医療、、こたえはすでに目の前にある。

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