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March 29, 2011

復興ムードの陰で

世の中いよいよ、震災、原発事故ニュースにも飽きたらしく、当たり障りの無いACのサブリミナルなCMと、元気出そうよ的な歌番組が花盛り。 他方、4月間近というのに、降雪もしばしばの寒さの中、避難所ではインフルエンザ流行の兆し。 医療機関で、診断、処方を受けても戻る場所はやはり避難所ということで、隔離出来るスペースにも限りはあるため、寒く、乾燥した避難所での大流行が危惧される。

スーパーやコンビニの入荷や、外食業界は順調に回復しているのを日々実感する反面、ガソリンはまだまだ不足の様で、給油待ちの長蛇の列が福島の至る所で続いている。震災、津波後の沿岸地帯も、今後の漁業、産業の復興に向け急ピッチで新しい息吹が芽生える中、忘れ去られたように、福島第一原発周囲20Km圏内には今なお、物流が途絶えた中、取り残された方々が苦しい日々を余儀なくされている。
今回、日本を襲った未曾有の災害について、僕らは改めて震災による津波被害と、原発事故を明確に別けて考えるべき時期に来ているのではないだろうか?

今、最大の関心事は、福島第一原子力発電所周囲の退避区域が、今後数ヶ月の内に退避解除となる見込みがあるのか、それとも数年ー数十年単位で封鎖されてしまうのかどちらなのかというシンプルな問いだろう。 政府は、答えが出ているのであれば、速やかに今後の見通しを開示するべきだ。日々、一進一退をつづける放射能漏れの小出しのニュースに釘付けになっているような非生産的な日々に決別するためには、避難者達への道筋を明確に示してもらう必要がある。 今回の事故を受けて県内から、我が子を県外に退避させた父兄は数多い。 彼らの、一番の関心事は、いつ愛する我が子達を、ふたたび地元に呼び戻すべきなのか?呼び戻してもいいのか?という点である。

わずか一時間あたりの観測放射線量を、年間の被曝基準と平気でならべて比較した上で安心を強調する等、非科学的な表現が多すぎる各種メディアのコメンテーター。 CT検査の被曝量が一回600uSVだから、水素爆発後の福島市の環境線量10uSV はそのわずか60分の一に過ぎませんよ、、なーんて、言ったって3日間も福島市の屋外で過ごせば、あっというまにCT検査の線量なんて越えるのに、あまりにも誤解を有無表現。他方、飲料水については、逆に年間の基準を持ち出して不安を煽るなどと、彼らの発表、報道は支離滅裂。 是非とも、客観的かつ、適格な情報の即時開示をお願いしたい。 飲料水の放射線量が基準値を下回ったから、規制解除!なーんて言われても、またしらないうちに、基準をオーバーしている可能性は否定出来ず、僕らがそれを再び知り得るるのはすでにポットでお湯を沸かしてカップ麺なりを食べてしまってからになるはずだ。 たびたび繰り返される”安心です、直ちには健康には支障が無いです”、、なんてアナウンス、、直ちに健康に支障が出るってどういうレベルなんだろう、、直ちには被害は出ないけれども、少ししたら健康に害が出ますよというアナウンスにも等しい表現。 風評被害を産んでいるのは、情報開示の不適切さに他ならないだろう。 すでに、職場や業界など身の回りでも有能な人材の県外流出が始まっている。 放射能汚染の影響は数十年を経て統計的に検出出来るくらいの息の長いものであるから、直接的に事故と健康被害の因果関係を推し量ることは困難。 今回の事故よりも、タバコ一本吸う方がよほど危険と言う意見も多々あるし、、個人的には日常的にバイクに乗る方が確実に死亡率を上げることは経験的に納得出来る。 しかしながら、長期的にみて、出来るなら当該地域での育児を避けたいと思うのは無理からぬ事だろう。

さてさて、将来的な人材の流出、過疎化の進行など、今後当該県の抱える課題は根深い。 しかしながら、震災復興の旗印のもと、熱し易く冷め易い人々の気質と相まって、なんとなくなあなあで、真に負のイメージを孕んだ問題は、意図的に封殺されて忘れ去られて行くのかも知れない。  うーん、ほんとに学校予定通りはじまるんだろうか?

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