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July 19, 2011

とうとう夏休み、これからが本番の子供達の福島脱出

 とうとう、夏休み。 結局、福島第一原発事故以降の事態収束はままならず、汚染肉牛の出荷が明らかになるなど、事態は次元を変えて今なお進展を見せている。 水素爆発直後に福島を脱出した親子達が、場当たり的な避難生活に疲れ果てて、徐々に避難先から戻りつつあったのが5月くらいまでの事。 その後、校庭の表土除去などの除染が、ようやく開始されるに至って、なんとか福島で子育てを続けられるのではないか、、という淡い期待も芽生えた時期もあったが、結局は、一部のサンプル調査のみを根拠とした基準値内の食材による地産地消を美徳とする福島の学校給食への不安や、エアコン導入を良しとしない教育環境への配慮の無さなど、ここに来てようやく、この地でまともな育児が叶わないであろう悲しい現実を多くの父兄が認識するに至った。 
 もはや、放射性物質による被曝云々という問題ではなく、この地で、川や草木を愛でて自然に触れながら伸び伸びと生活することが叶わない、カブトムシ採りも、魚釣りも出来ない、安全を謳っていたはずの食材の相次ぐ偽装出荷や汚染発覚、、安全な食材や水、週末の子供の運動の場を確保するための生活コストの上昇、など、かなり現実的な部分で福島の子育て世代は経済的にも精神的にも窮状に追い込まれている。  その結果、夏休みを境にして、市内の各小学校では、避難先から児童が戻るどころか、これから県外に避難する児童が相当数に上っている。 その割合は、各校各クラスで5−15%程というから相当なものである。 実際、僕の身の回りの同僚や後輩も多くが妻子は県外の実家や避難を受け入れてくれる県外への転出を果たし、男どもはみな単身赴任状態となっている。 これからも、続々と福島を去る同世代の子供達とその保護者。
 山形、新潟を皮切りに受け入れを表明してくれている自治体に多くが暮している。少し、移動するだけでも、線量は10分の1に低減し、マスクや長袖、飲料水や食べ物の心配をせずに、伸び伸びと普通に暮せるのだから、福島に住んで、家に閉じこもり切りの子供達からすれば夢のような暮らしである。 しかしながら、県外に転出したとしても、頼れる身内がいない場合も多く、避難先で抱える孤独とストレスもまた相当のもので、新天地への適応がうまくいかない場合はかなりの負担である。 まさに、去るも地獄、留まるも地獄。 家族を引き裂き、誇りある職業を奪った今回の天災、、、そして人災。
 忘れてはいけないのは、愛する福島を去りゆく人々は、決して放射能に恐怖している訳ではなく、自治体や行政の無為無策に絶望しやむなくこの地を後にしたのだ、という事実である。
 

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