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November 2013

November 15, 2013

ハッシュパピー バスタブ島の少女

ハッシュパピー バスタブ島の少女 2012年公開作品。
地球温暖化による海水位上昇が叫ばれる中、未来へ向け海中に沈みゆく海抜ゼロの架空の孤島、バスタブ島の失われいく姿を自然児として父親と島に暮す女の子ハッシュパピーの視点から描く。

ストーリーとジャケットから、環境保護を子供を使って訴えるような作品なのかなと思いつつ観始めたのですが、結果的には良い意味で裏切られました。 そこに描かれているのは、人が大事なものを失い続けてもなお、何かを守り、未来を見据えていく姿、私は大きな世界の小さなひとかけらに過ぎない、、でもそれで良いと思い至る主人公。そして、親と子の愛増と、あるべき親子の立ち位置、、。

そこに描かれていたのは、原発事故で故郷や家族、そして愛すべき自然など多くのものを失った方々の姿でもありました。 自然溢れるバスタブ島の背後で巨大なプラントと防波堤を築き、バスタブ島の水没に加担する巨大企業。
そんな、生々しい構図もさることながら、なにより考えさせられたのは、親と子のあるべき距離感、愛情の伝え方についてでした。 原発事故後、母子避難、妻子避難が恒常的となり、ともすれば家族の関係は以前より濃密になり、子供と過ごせる僅かな時間を大事に過ごして来た私達。 ついつい、子供も親もお互いに甘えて依存してしまいがちになっているのに気付いては居るのだけれども、、、劇中、 どちらかと言えば父親失格、大人失格のハッシュパピーの父親が不器用ながらも、もがきながらも我が子への秘めた愛情を発露する瞬間が胸に迫ります。 病に倒れた父が”誰の親だって必ず居なくなる”と我が子に説く、、、スキンシップは大事、、でも、本当の親の役割って何んだろうか?そんな事を考えさせられました。  親として、子供に伝えるべき事はなにか?? どうやってそれを見せるのか?伝えるのか? ああだこうだと、子供の心配ばかりしている我々親が居なくなってこそはじめて、自立出来るのも真実だったり、、。 昔見た”モスキートコースト”もそんな事を教えてくれる映画でしたっけ。

このハッシュパピー、、子供騙しの環境保護映画とおもったら痛い目に遭いますぜ。

[DVD] モスキート・コースト

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価格:1,171円(税込、送料別)

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