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January 2016

January 24, 2016

ソレダケ That's it 石井聰亙改め、石井岳龍監督が放つラウドロックムービー

石井聰亙監督の”狂い咲きサンダーロード”を初めて観たのは高校生になってからだったのだろう。
モノクロの緊迫した画面と、当時としてはかなり遠慮のないバイオレンス描写や、劇中音楽の使い方はブッチギレていて、ストーリーも含めて何から何まで破綻しているのに、強烈な印象を残していました。
それ以降、比較的寡作で、商業的には成功するはずもなさそうな石井聰亙監督作品をそうそう目にする機会はあまりなかったのだけれども、大好きな岩井俊二作品などを含めて活躍を始めていた浅野忠信が主演するという久々の商業作品的な”五条霊戦記”を観たのはそれから10年以上も経ってからのこと。  浅野忠信扮する、牛若丸(源 義経)と弁慶が五条大橋でSFXを駆使した一大バトルを繰り広げるその内容は、やはり普通の娯楽作品の枠を大きく離れてしまっていて、一般受けのしないのも無理はなかった。

僕にとっての石井聰亙監督は、ロックの精神で映像を奏でる人そのものであり、その通りの作品が五条霊戦記の惨敗からわずか1年後に”ELECTRIC DRAGON 80000V"という形で公開された。当時最も勢いのある若手俳優である浅野忠信と永瀬正敏がこれまた、大音響の前衛的音楽を背景にひたすら火花散るバトルを繰り広げるという、ちっとも懲りていないどころか、面目躍如の大乱舞な仕上がり。 これについていける方はそうそう居ないのではないでしょうか。

それ以降、石井聰亙監督作品を観る機会は無かったのだけれども、2016年”That's it ソレダケ”が完成。いつの間にか、石井岳龍と改名してたりして、、内容は、かなり洗練された形でとても見応えがありました。つまんないことや、ジメジメした大人の世界で埋没していた自分に十分カツを入れてくれるようなロックと映像がそこにはありました。
石井聰亙監督、未だ進化を止めずというところでしょうか。

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January 11, 2016

海街diary  駄目な父が遺した4姉妹の物語

妻が借りてきた、海街diaryを付き合いで観る。
大抵の場合、借りてきた本人は伏線が出揃った中盤で意識を失い、ただ独り残された僕がその後の展開を後で説明する役割になる。 本作、海街ダイアリーでもその通りの顛末に。 綾瀬はるか、長澤まさみ、 夏帆、広瀬すずと今をときめく錚々たる女優陣を配したフジテレビがらみの安易な企画ものだろうと、あまり期待せずに見始めた本作。 鎌倉の古い民家を舞台に、異母姉妹とその周りを囲む人々の日常と成長を描く地に足のついた秀作でした。 年頃の4姉妹が一つ屋根の下に暮らすという設定自体は、リアリティが乏しいのに、それぞれのキャラクターや風景描写、仕事や恋愛事情をていねいに描き、中学生からリタイア寸前の年配者までそれぞれが感情移入し共感できるような優れた作品になっていました。

物語が終わり、原作が漫画だと知ってさらにびっくり。 原作者はあの吉祥天女やBANANA FISHの吉田秋生氏、映画本編の監督は”誰も知らない”の是枝裕和氏と知って納得。 とてもニュートラルで美しいお話です。



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