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January 14, 2005

珈琲時光

珈琲時光
イナ妻と楽しむレイトショー、、演目は”珈琲時光”だ。台湾の実力派、侯孝賢監督が小津監督へのオマージュを捧げ、現代の日本(東京)の時間と空間と音を丁寧に切り取った一遍、、というべきだろうか。
映画初主演の一青窈演じる主人公はシングルマザーを決意したフリーライター。東京で頼りなげにしかしまっすぐに生きる彼女をつかず離れず見守る人々と空気と光と音、、、。小津監督作品も侯孝賢監督もこれまで観たことの無かった僕ではあるが、固定カメラでの長いカットの多用や出演者を風景として扱っているかのような絵作りがとても新鮮かつ心地よいものであった。なかでも、実家に帰って寝過ごす主人公や街の風景、人々のたたずまい等の描写は、日本人以上に日本を的確に捉えている監督の鋭さを感じた。義母が払いのける蝿や、固定されたフレームの中を絶妙の間で縦横無人に立ち回る猫など、、、これこそが、この作品の凄さなんじゃ無いだろうかと思うばかりであった。偶然だけど偶然じゃない、、いくつもの必然が組み合わさって何かが伝わってくるような、そんな作品だった。ラスト近く、いくつもの電車が交錯しつつも決して交わること無く走り去る風景はある意味、本作の切り取った人々の有様をある意味代弁していたような気がする。観る度にいろんな感じ方が出来そうな作品。一日で”カンフーハッスル”と”珈琲時光”、、これこそ究極のバランス技だ(笑)。

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