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March 2005

March 25, 2005

散髪日和

ばいく屋さんで、車検に備えてのパーツの見積もりをたててもらったあと、首を壊してしまった僕は、隼一号を散歩に連れ出すことも出来ぬまま数日を過ごし、そうこうしているうちに、隼一号はあえなく車検切れ、、、。

うららかな昼下がり、ぼくは空豆マーチに乗って、およそ半年ぶりの散髪へと向かうのであった。いつもの通りお任せで髪を切ってもらう、、。この行きつけの店にくるのは実はおよそ一年ぶり、、。ほぼ半年に一度の周期で短髪と長髪を行き来する僕は、この店のスタッフにとっても風物詩の一つとなっていて、秋口にはその店でそろそろRYUさんがくる頃じゃないか?、、という話になっていたらしい。
多くの期待を裏切り(笑)、店に現れなかった僕は、そのころ噴火を始めた浅間山に向かってひたすら隼を走らせていた、、、。上高地でのハイキングを終えて結局ぼろぼろの状態で職場復帰を果たす直前に僕は、せっかく来た記念にと、長野県松本市のとある美容室の美人リーマーに散髪してもらったのだった、、。あれから6ヶ月、、時のたつのは早いもので、今日、こうして切ってもらう髪の先端は長野県で切ったんだっけなー、、などと、よく訳の分からない感慨に浸りつつ、短髪の僕が完成した。
うーん、小学生みたいになったねえ、、と店長、、、。貫禄のないのは今も昔も変わらない、、髪をきるとなおさら説得力をなくすのが僕の特徴だ、、。

夕方からは、職場で一つ仕事が入っている、そのまえに一つ片付けたい案件があったのだ。ばいく屋さんにTel,,,,車検切れの隼一号を回収に来てもらう。丁度時間があるそうで、自宅に来てくれることに、、、。あの巨体をものともせずにすんなりとトラックに詰め込む技術はさすがプロ、、。ドナドナよろしく隼にしばしの別れを告げる、、、パーツ交換して車検終わったら連絡すっかんねー、、といいのこしばいく屋さんは去った。

そろそろ仕事、、、学術的好奇心をくすぐられる会合だ、しかし現実は厳しい。腹ぺこの状態で職場を後にし、めしの半田屋へ直行!!半田屋での食事は予備校時代いらいのこと、、、ひじきと煮物と、、めちゃ健康的!!毎日こようかと思ってしまう。

23時頃家に帰ってチャングムを観る、、、しばらくするとイナ妻がちびっ子をつれて帰ってきた、、。今日は日帰りで三鷹の森のジブリ美術館に行ってきたとのこと。僕はまだなかには入ったことが無かったので先を越された!しかし思いのほか内容充実で16時からの入館では満喫しきれなかったらしい、、、春休みがおわったら総出でリベンジとしよう。

こんなところらしいよ、、、
ジブリ美術館ホームページ

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March 23, 2005

田村直美+是方博邦 アコースティックの旅

伝説のバンドに”Pearl”というのがある。
高校のときに、バンドをはじめて、当時仲の良かった友達が聴いていたのがその”Pearl”だった。
様式美に満ちたギターのリフに、鋭く重い女性ドラマーのリズム、、、それに乗せてブルージーかつパワフル極まりないヴォーカルで僕らを鷲掴みにしたのが、Pearl のヴォーカリスト、Shotaこと田村直美である。

孤高の存在だったpearlはしかし、オリジナルメンバーのバンドとしては2作のアルバムを残し空中分解、、最期にはたった一人、Pearlの看板を背負い続けるShotaがいた。その段階にあっても、そうる透などのゲストメンバーを迎えてつねに進化をやめなかったPearlであるが、数年後、Shota は自らの本名でPearlの枠を脱いだ音楽活動を始めたのだった。

田村直美になってからは、メジャーな舞台に立つことも増え、コアなロック好きから一般大衆へと客層は変わっていた。
僕らと言えば、澄まし顔でポップなナンバーを歌って喝采を浴びる彼女の姿をみては、なんだか裏切られたような気がしていたものだった、、。
しかし、彼女はまだ、pearlを捨ててはいなかった、、、豪華メンバーを引き連れて第二期のpearlが旗揚げされたのだ、、、とはいえ、やっぱり初期のpearlがすきな僕ら、、、初期のアルバムに耳を傾けては、古き良き時代に思いをよせる日々を過ごしていたのだった、、、。

、、、で、2005年3月、我がバンドメンバーのどどん氏から信じられない情報が、、なんでも田村直美が原町のライブハウスにやってくるらしい!!
何?なんで原町?、、、あの陸の孤島とも呼ばれる原町に、なぜそんな凄いひとがやってくるんだ?
ともあれ、チケットを頼む。

ライブ当日辿り着いたライブハウスはちっこいけど、好感の持てる作り。
せいぜい30−100人ぐらいのキャパだろうか、、ステージには手がとどく距離。前座2バンドが終わったそのとき、田村直美はなんと観客席から登場、”あら、こんなところに出てしまった、、”とはにかみながらステージへ、、ギターの是方さんも自らセッティング、、、どどんはてっきりローディーだと思い込んでいたらしい。
はじまったのはたった二人の贅沢なアコースティックライブ、、。
やっぱり、プロは違うね、、、。二人ともめちゃめちゃ若い、、。僕らが職場で行なうような狭い空間でのライブなもんで一体感が違う、、、。これが仙台ZEPとかだったら、こうはいかないだろうね、、原町万歳!!。終演後、是方さんと田村さんと握手してもらってどどんの家に帰る。いやあ、、、35才にもなって、田村直美のライブを聴けるとはね、、、。

僕自身、スポーツにしても音楽にしても、観るよりやる方が好きで、ライブをみてても”ちくしょう!やりてーぞ、おい、メンバー集めろ!!”と叫んでしまう。暖かくなったら駅前アーケードで少年少女に混じって路上復帰を果たそうともくろむ二人であった。
Pearl 田村直美

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March 18, 2005

アカルイミライ

Fried dragon fish, 茶の味、そして本作”アカルイミライ” と、イナ妻と僕とが別々に借りてきたレンタルのDVD3作品すべてに、浅野忠信が出ていた、、というのは、単なる偶然、、というわけでもないのだろう。

謎の死を遂げた親友(浅野忠信)の残したクラゲの行く末を見つめながら、次第に覚醒していく主人公(オダギリジョー)、、、。危険な神経毒と妖しい光を放ちながら増殖し河川から大海を目指すクラゲの群れ、、。
観るものすべてに、不思議な化学反応を起こす本作、きっと感じ方も人それぞれなはず、、。喰いいるように見つめていた、我が家の3才のちびっ子は一体なにを感じていたのだろう、、、。
アカルイミライ

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March 14, 2005

あずみ2Death or Love

いまひとつ気のさえない日曜日、、、。昨晩は家族そろって僕が初めて泣いたかの名作 ”銀河鉄道999”を鑑賞するもエンディングを目前にちびっこ二人は沈没、、イナ妻と僕、そして1才のちびの3人がこの名作を最後まで堪能した。
”、、ね、、ね、あまずっぱいでしょ?ね、あまずっぱいでしょ?”と問いかけるも、イナ妻には今ひとつ響かなかったらしい。

で、迎えた日曜日、、気分が今ひとつなのは、ころころ変わる天気もあるが、おおよそはこの邪魔っけな首輪のせい、、首の前後屈がほぼ不可能な僕をあの恐ろしい電撃痛から遠ざけているのはたしかにこの首輪ではあるのだけれど、、固定期間がまだまだ残っているけれどやっぱり邪魔。気温は低い、首輪はついてる、おまけに隼一号も車検切れ、、、こうなりゃ映画でも観るしかないってわけで、、。フォーラムへ向かう、、が、観よう思っていたあずみはやってないのだそうだ、、マイカルで12時10分からだって。あと1時間ちょっとあるじゃん、、本来やるべき仕事は山積しているわけで、すかさず県立図書館へ、、Power bookを開いてサマリーを一つ仕上げてしまう。奇遇にも、閲覧席の真後ろには旧友がひとり、、、まあ、やってることといったら昔とちっとも変わってない、、お互い家庭が有る身のはずが、なぜに日曜の午前から単身県立図書館で机に座っているのか、まあお互いそういう人種なのだろう。

で、”あずみ2”あずみ2
チャンバラアクションの申し子、北村龍平監督の第一作から、かの僕の大好きな平成ガメラと1999年の夏休みを撮った金子修介監督へメガホンを移した第二作。アクションで押しまくった第一作は、僕のお気に入りになったが、はたして心理描写や人間ドラマも描ける金子監督があずみをどう撮ったのがはとても興味のあるところ、、、
で、開演、、、。おお、上戸彩だ、、おお栗山千明も出てる、、KillBillのDVDは両方持ってるぞ、、おお、宍戸錠の息子も立派になった、、、あげくに、高島礼子のねえさんぶりも全開だ、、、。
でもね、、期待も大きかっただけに、残念、、、、豪華キャストそれぞれに見せ場を造らざるをえなくなったために、いらないカットが多すぎて非常に散漫、、心理描写もストーリーもアクションもなんとなく中途半端で終わってしまった。ラストも非常にさみしいし、北村一輝のアクの強さもストーリに阻まれ何一つできないまま終わってしまう始末。

北村龍平は”あずみ”から”ゴジラ”へ、、そして金子修介は”ガメラ”から”あずみ”へ丁度クロスするように移動して作品を作った訳だけれど、、これだったら、荒唐無稽で笑っちゃう北村龍平のゴジラの方が勝ちだろう、、両作に出演している北村一輝のぶち切れ方を比較しても明らか、、。うーん残念!

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March 11, 2005

インフルエンザ第8病日

そんなこんなで、やっとのことで体調をとりもどしたのは一週間もまわってからのこと、近ごろの報道や現場の状態を見る限り、今年のワクチンは外れのようだ、もっともあたっていたって感染阻止率は成人でも50ー70%、子供なんかだと20%というからかなり微妙なところ、それでも個々への効果というよりも集団での流行阻止にはある程度の効果があるので、まあ、公共の福祉のためということで、、、。
ノイラミニダーゼ阻害剤も、当初耐性はほとんどおこらず、耐性になっても重症化には繋がらない、などとわけのわからない都合の良い意見が幅を利かせていたが、結局、繁用され過ぎた結果、今年のB型にはかなり効果が落ちてい印象、、、。予防投与なども始まったお祭り騒ぎのなかで、なんでもかんでも処方してしまえ、、、ってのは、これまでの抗微生物薬での教訓がぜんぜん活かされていないことを如実に示しているような気がするのは僕だけだろうか?。

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葛湯、、魅惑の食感、インフルエンザ第6病日

朝、、見事解熱!!
ついに長かったインフルエンザB型ウイルスとの戦いにも終止符が打たれたかと思いきや、激しい関節痛と高熱にうって変わって僕を苦しめはじめたのが、激しい吐き気と頭痛、、、。
これって、無菌性髄膜炎?もしかして SAH?、、いやいやそんなばかな、、、。ともかく、消炎鎮痛剤を柄にもなく連用した影響は僕の消化管をかなり痛めつけたらしく、このいやーな状態が続く、、食事もとれず、水分もあんまりとれず、、せっかく熱が下がったのに、、。やむなく日曜日につづいて職場に点滴に行く、、、吐き気止めとビタミン剤を入れてもらう、、ビタミン剤は血管内に入るとほのかにニンニクのようなにおい、、、これが結構きつい、しまった、これは入れなきゃ良かったな、、。
点滴終了後、自宅へ、、、イナ妻に新しいバッテリーを据えてもらったそら豆マーチは僕よりも一足先に絶好調になっていた。

腹は減っているのに、食えない、、、喰いたいけど、食えない、、10秒チャージのゼリー飲料すら食えない、、。そんな窮地に追い込まれた僕の目に、九州からわざわざ送ってもらった葛湯が飛び込んできた。これだ、、、お土産に頂いて以来、我が家で大人気のこの葛湯、、、いまではつなぎ無しの葛湯は非常に貴重で、大抵がジャガイモデンプンとの混ぜ物らしい。
実際にはじめて食べるまでは、くずゆという名こそ聞いたことはあれども、一体何?という具合だったのだが、一度食べてみるともう我が家のメンバーはみなそのとりこになったのだった。
葛湯は葛という植物の根からとれるデンプンでできた粉末で、これを沸騰した湯で溶く、、このとき大切なのは沸騰した(している)湯で溶くということ、、ポットの湯では絶対に出来ないのだ。
ぐつぐつ煮えだった湯を注ぎながら、その粉末をまぜていくと、あらびっくり!透明なゲル状のなんとも形容しがたいものが出来上がる、、これが葛湯なのだ、、うまい、、もう一杯! こんな感じになる、、。
さっそく、葛湯を作って食べてみる、なんとか食べれる、、、ともかく今日はここまで。明日になったらもうちょっと重いもの食べれるかな、、、。

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インフルエンザ第5病日

発症後2日間で解熱、その後2日間のウイルス排出期をおいて5日目に職場復帰、、、と言うのが、当初の僕の見通しだった。これは、勤務先での感染伝播にも配慮した、比較的余裕を持った見通しだったはずなのだが、ふたをあけてみれば、結果タミフル服用開始後も40度台の高熱は3日間続き、宿舎でひとりぼっちで伏せていた僕はこのまま溶けてこの世からなくなってしまうのではないかという有り様。
3日目の夜になんとか39度台まで解熱し、なんとかベットから這い出た僕は、この湿度の低い宿舎から脱出すべく、宿舎の駐車場に停めてあったそら豆マーチの起動を試みるも、僕が高熱にうなされている3日間のあいだ、ひとりぼっちで厳寒の寒空の下佇んでいたそら豆マーチのバッテリーもまた、僕の消え入りそうな命の灯と同様に、もはや燃え尽きていたのである、、、。
しんしんと降り積もる雪のなか、軋む体を引きずって宿舎へ戻る、、帰りの足を失った今、このままここで僕もまた果てるのだろうか、、。
こちらもまたバッテリー切れ寸前の携帯で、唯一万年フルチャージ状態を見込めるイナ妻に救出依頼を出す。シエンタ号のバッテリーでマーチを蘇生、、、やっとのことで3日振りに自宅へ戻る、イナ妻とちびっ子には実家に避難してもらうことにし、またひっそりとした寝込みが始まった。4日目は日曜日、、職場には明日から出勤といってあったのに、熱は38度をこえ、ふらふら、、、二次感染でも起こしているのだろうか?やむなく、救急外来で写真とデーターのチェック、、、幸い肺炎には至っていない、、注射嫌いの僕だけれど点滴で水分補給をする。こうなれば、あとは持久戦でひたすらウイルス量が減るのを待つしかない、、解熱剤の飲み過ぎで胃は溶けてしまいそう、、、第5日目、動けない状態、、、やむなく職場に電話、、でも熱は38度を切るようになってきた、明らかにピークを超えた感触。
やっぱり、独り身で病気をするというのは辛い、、、そう実感(独り身じゃないはずなんだが)。

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March 04, 2005

約三十の嘘

豪華寝台特急トワイライトエクスプレス、、、大阪発札幌行きのこの列車内で、詐欺師集団の稼ぎが消えた!!。
一癖あるメンバーの中で一体誰が裏切ったのか、、、?密室のなか、クレイジーケンバンドの大人の音楽に乗せ、様々な思惑が交錯していく、、、。
約三十の嘘
落ちぶれた元リーダー役に椎名桔平、元恋人役に中谷美紀、、、。最近邦画づいている僕だが、寝台特急のなかの密室劇ということで俄然興味を引かれて、イナ妻と観にいった本作、、、派手さはもちろんないけれど、けっこういい雰囲気だった、、。現実の夜行の旅はもっと過酷であることを僕らは知っていたりもするのだけれど(笑)。劇中、主人公が言う”一つの大きな嘘を成立させるためには三十の小さな嘘をつかなければならなくなる、、、だから、核心以外は全部真実なんだよ、、”という台詞が妙に胸にささる一作。

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インフルエンザB 第三病日

当初の目論みは敢え無く外れ、インフルエンザ罹患3日目にして尚、39度の高熱が続いている。午前3時頃になると幾分楽になり、水分も少しとれるというのは初日から変わらないパターン、、、しかし、ロキソニンの効果が切れるや、猛烈な全身の痛みと死んじゃいそうなほど厳しい悪寒が襲ってくる、、タミフル、効いたと思ったのに、、。
折しも、デスクの上には、御偉いさんのインフルエンザの診療指針のパンフレット、、、通常の成人の場合タミフル内服後二日で解熱する、、、だそうだ。おいおい、三日目だぞ、、もういい加減昇天しちゃうぞ、、。
ちびっ子への感染を防ぐべく、やむなく始まった宿舎での幽閉生活ももう3日目になる、相変わらずネコのように毛布にくるまって、ゼーゼーハーハーうなっているばかり。初日の解熱時にはまだあった食欲も、NSAIDSにすこぶる弱い胃腸のせいで完全に失せている、というか気持ち悪くて、薬を飲み下すので精一杯。
貧弱な暖房とこたつが一つ、、、暖房を強めても強めても、空気が乾燥するだけで寒気から逃れられず。あきらかに、この部屋は快適指数が劣悪だ、のどもはなもカラカラ、カピカピである。このままでは、からびてしまう、、お湯の出ないユニットバス内をシャワーで水浸しにしてやる、、、が、、、あっというまに乾燥、、、相当に湿度が低い。携帯のバッテリーもそら豆マーチのバッテリーも、僕の生きの良さもパラレルに下がっていく。

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インフルエンザB 第一病日

今日は、顧客にとってとてもとても大切な日、、、。
意気込んで、自宅から職場へ向かったものの、なんだか死んじゃいそうに苦しい。バッテリー切れのそら豆マーチの中で、今までの楽しかった思い出が走馬灯の様に、浮かんでは消え、、浮かんでは消え、、ああ、きっとこのまま死んじゃうのかな、、いい人生だったな、、などとほのぼの考える。
この時期、例年よりもおくれて静かにしかし確実に、インフルエンザの猛威が押し寄せている。40度の熱があっても、サッカーをしていた僕が、これほどひなびてしまう相手といえば、もう、、これしかないのだろう。
なんとか、宿舎近くの職場に辿り着いた僕は、簡易キットで確認、、、2滴たらして15分、、、インジケーターには美しいふじ色のくっきりとしたラインが二本、、誇らし気に光っていた。インフルエンザB型、診断確定、、、。

仕事柄顧客へうつしてはならないし、我が家には野生児のイナ妻はともかくとして、愛くるしいちびっ子が3人いる。行き場を失った僕は、そのまま宿舎で隔離生活に入った。今年のインフルエンザの印象としてワクチン接種者の罹患が目立つ。この僕もそうだ、、、やはりインフルエンザのワクチン開発は勘にたよる部分が大きく、今年のは予想が少し外れたのかも知れない、、もっとも、ワクチン接種で完全に発症を防ぐというのは困難な話で、かかっても比較的軽く済むという効果が実は本体だったりもする。今年はB型にくわえA型も混在、、、。

備蓄しておいたタミフルを飲み込んだ頃には、激しい悪寒と全身の痛みが押し寄せていた、足の小指の先まで万力で潰されるように痛い、、こんなの御老人がかかったら絶対に死ぬ、、というのが率直な感想。どうにもこうにも、身の置きどころのないくるしさに、宿舎で毛布にくるまってもだえつつ、インフルエンザですらこうなんだから、病身の方々の苦痛の有り様が改めて身に染みた体験になった。

夜になり、消炎剤をしこたまかっ食らって、なんとか身を起こせる状態になったころ、イナ妻がまるで監獄の看守のようにわずかにあいたドアの隙間からおーいお茶とお弁当を差し入れ、、、。
思うに、インフルエンザに対するタミフルの効果は目を見張るものがあるが、基本的にウイルスの初期の増殖を押さえるのが効果の本体なので発症後48時間以内の服用が必要である、、、、が、しかし、インフルエンザにかかったならば、一人暮らしの人や、高齢者などのかなりの部分の方は到底自分で医療機関を受診することなど不可能なのではないだろうか?、、、本格的な発熱が始まる前の早期受診が望ましいところである。 、、なんか、どっかの総説みたい(笑)。

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