田村直美+是方博邦 アコースティックの旅
伝説のバンドに”Pearl”というのがある。
高校のときに、バンドをはじめて、当時仲の良かった友達が聴いていたのがその”Pearl”だった。
様式美に満ちたギターのリフに、鋭く重い女性ドラマーのリズム、、、それに乗せてブルージーかつパワフル極まりないヴォーカルで僕らを鷲掴みにしたのが、Pearl のヴォーカリスト、Shotaこと田村直美である。
孤高の存在だったpearlはしかし、オリジナルメンバーのバンドとしては2作のアルバムを残し空中分解、、最期にはたった一人、Pearlの看板を背負い続けるShotaがいた。その段階にあっても、そうる透などのゲストメンバーを迎えてつねに進化をやめなかったPearlであるが、数年後、Shota は自らの本名でPearlの枠を脱いだ音楽活動を始めたのだった。
田村直美になってからは、メジャーな舞台に立つことも増え、コアなロック好きから一般大衆へと客層は変わっていた。
僕らと言えば、澄まし顔でポップなナンバーを歌って喝采を浴びる彼女の姿をみては、なんだか裏切られたような気がしていたものだった、、。
しかし、彼女はまだ、pearlを捨ててはいなかった、、、豪華メンバーを引き連れて第二期のpearlが旗揚げされたのだ、、、とはいえ、やっぱり初期のpearlがすきな僕ら、、、初期のアルバムに耳を傾けては、古き良き時代に思いをよせる日々を過ごしていたのだった、、、。
、、、で、2005年3月、我がバンドメンバーのどどん氏から信じられない情報が、、なんでも田村直美が原町のライブハウスにやってくるらしい!!
何?なんで原町?、、、あの陸の孤島とも呼ばれる原町に、なぜそんな凄いひとがやってくるんだ?
ともあれ、チケットを頼む。
ライブ当日辿り着いたライブハウスはちっこいけど、好感の持てる作り。
せいぜい30−100人ぐらいのキャパだろうか、、ステージには手がとどく距離。前座2バンドが終わったそのとき、田村直美はなんと観客席から登場、”あら、こんなところに出てしまった、、”とはにかみながらステージへ、、ギターの是方さんも自らセッティング、、、どどんはてっきりローディーだと思い込んでいたらしい。
はじまったのはたった二人の贅沢なアコースティックライブ、、。
やっぱり、プロは違うね、、、。二人ともめちゃめちゃ若い、、。僕らが職場で行なうような狭い空間でのライブなもんで一体感が違う、、、。これが仙台ZEPとかだったら、こうはいかないだろうね、、原町万歳!!。終演後、是方さんと田村さんと握手してもらってどどんの家に帰る。いやあ、、、35才にもなって、田村直美のライブを聴けるとはね、、、。
僕自身、スポーツにしても音楽にしても、観るよりやる方が好きで、ライブをみてても”ちくしょう!やりてーぞ、おい、メンバー集めろ!!”と叫んでしまう。暖かくなったら駅前アーケードで少年少女に混じって路上復帰を果たそうともくろむ二人であった。
Pearl 田村直美
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