子育てに邁進した連休の中日。
県立図書館の前庭でなんとも牧歌的な絵本の読みきかせの会に
なぜだか連れられて行ったあと、兼ねてより気になっていた”ゆれる”を観に行く。
ここでは11月10日までの上映となっていてほぼラストチャンス。
新進の西川美和監督の長編第二作目だそうだが、前作はもちろん観ておらず、本編を見終わるまでは到底女性監督作品とは想像もしていなかった。
監督自身が観た夢の後先を描いた本作は、なんともまあ、普遍的でいてしかもそうだよね、、といった説得力ありありの設定に基づいている。人の事実認識なんて感情に揺さぶられる非常に曖昧なもの、、たしかにそうだ。
物語は、田舎に残り家業を継いでまじめに働く香川照彦扮する人格者の兄と、自由奔放に都会で暮らし大成したオダギリジョー扮する弟が、母の葬儀で再会するところから始まる。仲の良かったはずの兄弟に隠された自らも気付く事の無かった確執が、幼なじみの吊り橋からの転落死という事件(事故?)を契機に顕在化してくる。そのとき吊り橋にいたのは被害者と兄のただ二人、、、容疑者として法廷に立つ兄、、、はたしてこれは事件なのか事故なのか?ゆれ動く認識と感情を胸に証言台にたった弟のとった行動とはいかに?、、、という感じ。序盤こそ、紋切り型のオダギリジョーのキャラクターが気になったけれど、物語が進むに連れてぐいぐいと引きつけられるストーリー展開。正直楽しめました。
リンク: ゆ れ る.
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