スカイクロラ、、4歳児にはまだはやい
スカイクロラ、、、
2008年の夏もなんだか、一挙に涼しくなってしまったこのごろ。我がちびっ子も空欄の目立つ”夏とも”の追い上げに余念がないが、たまに早起きしてしまった父は、なんたってこんな雨天の朝には映画がみたくて仕方がないのだ。
宿題の追い込みに真っ青な、4、6、7歳の我が子をひっつかまえて、いざ劇場へ!!
みたい映画は数あれど、ちびっ子連れではかなり限定されてしまう。ゲゲゲの鬼太郎2は怖いから嫌だというし、ポニョもインディジョーンズもカンフーパンダもポケモンもすでに観てしまったし、、、というわけで、ありましたありました。 ニルスの不思議な旅以来の押井守好きな僕にはとっておきの一作。 スカイクロラ、、、8時50分上映開始だ、、まさにぴったり。
いつもどおり、原作は観てないので、まっさらな気持ちで鑑賞。
平和が当たり前になった世界、、国家間の紛争はいまや軍事企業が請負い、人々は自らの血を流すこと無く、ワールドカップのように戦況放送を見守る。 軍事企業で空戦にいそしむのが、キルドレと呼ばれる成人しない人間たち、、戦死しない限り決して寿命を迎えることの無い彼らにとって、命をやり取りする空戦以外の延々と続く日常に生きる意義を見いだすことはかなわなかった。
生きるとはなにか?死ぬことの意味は?
美しい戦闘機の航跡と風景がスクリーンに広がる中、現代の鬱々とした日常に埋没する我らへの静かな問いかけがなされる、、、。
これはアクションでもエンターテインメントでももちろんありません。エンディングにも古典的なからくりが隠されてはいるけれど、そんなことよりももっとシンプルな話でした。通じる人には通じるだろうねーという一作。 加瀬亮、菊池凛子というキャストもまた豪華な一作。
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