サバイバル登山家と滑落遭難、、生き残れるか?俺、、
痛めている右膝のケアのための通院を終えたOFF日、近くの県立図書館にMacbookを持ち込んで、しばしお仕事。いつもながら作業は遅々として進まず、豊富な蔵書に目移りするばかり。膨大な書庫から、強烈に僕の目を引いたのがこの”サバイバル冒険家”、”ドキュメント滑落遭難”、”ドキュメント道迷い遭難”の三冊。
なぜに、登山もしない僕が山岳関係の渋い書籍を手に取ったのかは自分でもそのときは分からなかったが、サバイバル登山家の第一章まで読み進んだところで時間切れとなり、これらの三冊を借りて行くこととした。 帰宅後、ちびっ子達が寝静まるのを待って、3冊を朝方5時近くまでかけて一挙に完読! はっきり言って、むちゃむちゃ興味深い内容の3冊であった。
まずは、”サバイバル登山家”、、登山の魅力に取り憑かれ、全てを投げうってより困難な頂を目指していた若き登山家。一つの到達点としてのK2登頂を期に、自分の中で何かが変わっていた。ハーケンを打ち込み、酸素ボンベを背負って目指す頂、、あらゆる装備を駆使して山を征服することに果たして人間としての主体性があるのか?巨費と時間さえ投入できさえすればなんでもアリになってきている現代の登山。 登頂ははたして自分の能力の賜物なのか?それとも、充実した装備のおかげなのか?、、と。 欧米で、全ての装備を解き、我が身一つで崖を登るフリークライミングが誕生! ロープや装備に補助されることなく、自然と肉体との真剣勝負!それこそが、登山なのではないか?と、、いままさに、登山が原点にかえってきている。
そんな思いを胸に、著者は過剰な装備を放棄して、イワナの生息する沢伝いに、釣った魚と取れた山菜を食料の主体としながら、必要最小限の装備での山行きを繰り返す、、。数々のエピソードも読み応えがあるが、筆者が自らの登山で表現している主張にも魅力的なメッセージが溢れている。
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続いて、”ドキュメント滑落遭難”、”ドキュメント道迷い遭難”、、新聞やメディアを飾る山岳遭難事故の報道は絶えることが無い。本書では、過去に明らかになった滑落遭難事故の数々の事例について綿密な取材、検証を行ったもの。本人および関係者へのインタビューや、遺品となった日記などから、遭難者の入山から遭難、そして救出もしくは発見までをまるで自分がいま体験しているかのような視点で疑似体験させてくれる。そこからは、遭難者のほんの少しの判断ミスや偶然の重なりが、絶望的な遭難へとつながって行く様がありありと見て取れる。各事例の後半部分は、それらの綿密な検証から浮かび上がった事故の要因について示唆に富む指摘や反省点が列記される。登山計画の未提出、家族や友人への事前連絡の欠如、装備の不足、などなど、、。
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読み終えた後、なぜに僕がこれらの書籍を手にしたのか、なんとなく分かった。きっと、自分の意志でこれらの書籍を見つけたのではないようで、そこには何らかの意思が働いていそうだった。振り返ってみれば、行き先も予定も告げずに、軽装で磯場や山深い渓流に足しげく通う日々、、。しかもその目的から圧倒的に単独行が多い。満足に連絡もせず、数日家をあけることも日常茶飯事となっている自分。
これ、遭難死亡者の共通項にぴったり当てはまるのだ、、。まず、出発時に行き先と帰着予定を家族に明らかにしているかどうか?、、これで、遭難時の捜索要請発動が数日遅れることとなる。 次に出発時に目的地と経路を計画書として残しているかどうか?捜索要請が出されたとしても、目的地やルートが分からなければもはやお手上げである、、これじゃ絶対に助からない。 遭難ののち無事生還したケースに多いのはいずれも、帰着日時を明確にしていたため、家族がすぐに捜索願いを出し、遭難後すぐに捜索が開始され、しかもルートが明らかになっていて捜索範囲をきちんと特定できる場合だ。 自分は、絶対だめだめなタイプである。
さて、これらの教訓をきちんと生かして自らを生かせることが出来るのか?それはもう、自分次第というほかに無いだろう、、。 ちなみに、信じられないほどの方向音痴でもある訳で、、。
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Comments
大変だ!
ラウドネスのドラム、
樋口が死去したぞ!
Posted by: どどん | December 01, 2008 08:39 PM
肝細胞癌だったようだね、病とはかくも身近なものなのだ。これからもう一花!というところだっただけにとても残念ですね。合掌。
45歳を超えれば3人に一人が癌死します、、自分とて例外ではなく、、やれることはやれるうちに、、これ大切です。
Posted by: ryu | December 02, 2008 01:44 AM