いつのまにやら車検切れ、、すべては必然なのだと悟る飛不動尊
怒濤のGWが明けた土曜日、好天に恵まれ隼で職場へ向かう。バッテリーはなんとか元気。月末には懸案だった天使ランドへのツーリングが控えている。ルーチン業務を終えた昼下がり、まだ日は暖かで空気が僕を誘っている。ちょっと寄り道して4号線を家とは正反対の方向へ走り出す。風が心地よい、、この春と秋が極端に短い福島にあっては、まさにごく短いバイク日和だ。自然と小坂峠へ足が向く、、、冷静なルート取りを肝に命じながら2-3速の低ギアでワインディングを楽しむ、隼の本気の音と吸い付くようなトラクションを感じながら七ヶ宿ダムへ、、、ここから、以前から気になっていた湖岸道路へでてダム湖を一周。 湖面のカヌーからは伺い知れないダム湖の入り江の様子がよくわかった。湖岸道路を一周した終点にあるのが、飛不動尊、、なんでも二度に渡る火災と落石の難を飛んで逃れたご本尊にちなんで祭られた不動明王様なのだそうだ。人っ子一人居ない境内は厳かでキンと空気が引き締まっている。境内には釣鐘があり、自由に突けるようになっている。 ”鐘の音は仏様の声です、手をあわせて3度突きましょう”と書いてある。 龍や幾何学的な装飾の施された立派な釣鐘、、、静まり返った境内に僕の突いた鐘の音が響き渡る、、、、見事な共鳴を伴いながら圧倒的な重厚感をもつ鐘の音に圧倒される、、、まがりなりにもインチキパーカッショニストである僕、、鐘の音とは、こんなにも美しく荘厳なのか、、鐘に施された装飾的な突起や彫塑が不思議な倍音を伴い見事な音色を奏でている。
バイクで走り出す時、自身なんらかのもやもやを吹き飛ばすために走っているのだろうが、この鐘の音が静かな山の風景に溶けていくとき、不思議にこころが軽くなり、いろいろな迷いも消えてなくなった、、おー、、なんだこれ。
妙にすっきりした僕、、夜釣りに行く気も、これ以上目を三角にして峠を攻める気も失せてしまった。帰りは下りの小坂峠、、気持ちよく流していると、突如としてすぐ横にボーイズレーサー風の走り屋4輪が迫っていた。下りの峠のビックバイクにアクセルを開ける余地はそう無い。大人げない、あおり方に構わずこちらはおおらかな気持ちで心地よくコーナーを楽しんでいくことにした、、だって、勝負にならないんだもん。峠を下りきって、ステージを高速に移してバトルがお望みか?とこれ見よがしに至近のインターへ誘ってみるも、さすがにこちらのスペックを知っているからか、乗ってこない。やむなく、高速クルージングということで一人インターのゲートをくぐる、、。いい感じでカーボンも焼けた様子、、しばし走ってインターを降りる。ここには通いつけのバイク屋さんがあるのだが、家から遠い事もあり立ち寄るのは年に1回くらいだけになってしまっている。特段用事はないのだが、なんとなく立ち寄ってみる。気のいいオーナーに気のいいメカニックさん、、”あれ、車検かい?” ”いや、たまたま近くまで来たんでちょっと寄ってみました、車検はこないだうけたばっかりでしたよね””んじゃ、空圧でもみてもらって来な” まあ、特段用事もないはずだったのだけれども、メカニックさんがナンバーを見てこう叫んだ”あ、、車検切れる!”。 僕は目が点、、だけれども、なんとなく分かった気がした、なんで今日僕がここにこうして立ち寄ったのか?それは偶然じゃなくて必然だ、、、なんだか良くは分からないけれども、ここにくるべきだったから何らかの力が僕をここに誘ったのだろう。”よかったねー、バイク置いていきな、送ってやっから、、”。 月末にはツーリングの予定があった訳で、、、そして無車検で走り回ってたら大変な事だった訳で、、、なんて、タイミングのいい偶然、いや必然だったのだろう。よくわからないけれど、感謝!!
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