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December 26, 2009

トランスフォーマーリベンジならずどうしたマイケルベイ?

マイケルベイ監督の新作は、驚くなかれ、あの日本の誇るB級アニメーション、゛トランスフォーマー゛の実写板。自動車や飛行機、大型トラック等がロボットに変形して地球の平和を守るため、悪の軍団デストロンと闘う!というなんともベタなものだけれど、メーカー主導の積極的な玩具展開も功を奏し、日米で熱狂的人気を博したのが十数年前の事。
今更何を思って、大金をかけて実写板製作に踏み切ったのか?ハリウッドで常態化している、オリジナル脚本不足が要因なんだろうけど、マイアミバイス以降、なんとも中途半端な作品を作る、マイケルベイ監督は今回もかなりの迷走ぶりで、下ネタ満載で子どもは見にくいし、大人にとっては物足りない?かなり厳しい内容。しかしながら、スケール度外視で過剰に演出されて、何がどうなっているのか解らない変形シーンや、指令官であるコンボイが原作を彷彿とさせる、見事な造形で登場するのは、マニアには鳥肌ものだろう。メカの描写は圧倒的で、是非ともこのCGチームでマクロスのバルキリーを動かして欲しいと多くの観客が思ったに違いない。頑張れマイケルベイ監督。次回に期待。


というのが、2007年公開の前作トランスフォーマーの感想だったわけだが、それから二年の時を経て、いよいよ満を持しての続編 ”トランスフォーマー リベンジ”が公開。 前回で懲りて、今回はTSUTAYAの年末キャンペーンに合わせてDVDで鑑賞。 まあ、ストーリーはどうでも良い訳だけれど、今回も相変わらず圧倒的な描き込みでCG化された変形メカ達が縦横無尽に画面狭しと動き回る!その量、質とも確かに前作を凌駕していることは確かであろう。 だけれども、やっぱり、残念ながら”全編クライマックス!”といえば聞こえは良いかもしれないが、これだけ見事なキャラクター達を動かしていながらも、観ているこちらには全くと言っていい程、カタルシスが訪れない。 なんでもいいのだ、恋愛でも謎解きでも、戦闘でも、アクションでも、変形でも、、、何でも良いから、少しぐらい”うぉー、きたきたきたきた!!”というような盛り上がりなり、興奮なり痺れるような展開なりが用意されていればいいのだけれど、ただ、画面中を無数のミサイルが飛び交い、部品をまき散らしながら変形メカ同士が戦う、、それだけなのである。 なんだか、勿体ない。 なんだろう、極端な話、、登場キャラなんて変形カマロのバンブルビーとオプティマス・プライムと敵数体に絞って、もう少しそのキャラクターの造形なり、変形なり、戦闘なりをもう少し丁寧に掘り下げて映してくれれば、もっとましな作品になるんじゃ無いかと思う。 というよりも、実のところ、本作のもつ実力がそもそも陳腐であるのに、CG部門のクリエイター達が卓越し過ぎたセンスと技術でこの作品の見かけだけを超絶なレベルに押し上げてしまっているが故のアンバランスさなのかもしれない、、。とすると、、やっぱり残念としかいいようがないのだけれど。 やっぱり、本作もやっつけなんだろうね、、マイケルベイ、、そろそろ本気が観たい。

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