頚髄離断とは、首って大切、、三沢光晴さんの死に思う事
先日、中心性脊髄損傷で現役引退を余儀なくされた赤星選手の報道に、自分としてもかなり複雑な思いを持った訳だけれど、、その後のネットからの情報で先日リング上で急死されたノア社長の三沢光晴さんの死因が頚髄離断だったこと知り、さらに衝撃を受けました。
以前から、限界を超えたファイトスタイルを信条とするその姿から、いつかはこのような事態を予見していた方は僕を含めて少なくはなかったはずです。バックドロップなどで繰り返される頭頸部への激しい打撃は相当頸椎を損傷させていたに違いありません。 ただ、当時の事故直後の報道や状況からは、おそらく外傷性くも膜下出血や脳挫傷が原因なんだろうと思っていました。 それが、その後の検死結果から明らかになった死因が単なる脊髄損傷でも頸椎損傷でもなく、頚髄離断というあまりにも衝撃的な診断。 文字通り、頸椎損傷から頚髄損傷に至って急速な呼吸停止と言う生半可な状態ではなく、脊髄そのものが千切れて離断してしまったという想像を絶する損傷。 頚髄が離断すれば首以下の全神経が瞬時に麻痺するため呼吸に必要な横隔膜や胸郭も動かせなくなり、たとえ意識がハッキリしていても呼吸停止に陥りますし、血圧を維持する事も出来ず即座に生命維持が困難になります。繰り返される負担ですでに頚髄の連続性を保持するべき、頸椎間の靭帯などもかなり断裂し頸椎の安定性が相当損なわれていたのかも知れません、社長業とエースレスラーとしての過酷な責務を命を懸けて全うしようと全力を尽くされた末の出来事。 事故直後の状況を見るに、少なからず危険を伴うリングですからAEDや人工換気用のマスクなど常備されていて然るべきと改めて思いました(もっとも救命ははなはだ困難であった事は想像に難くないわけですが、、)。 ご冥福をお祈りいたします。
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