長年愛用のニッピンオリジナル、ベルナーのテント。http://shop2.genesis-ec.com/search/item.asp?shopcd=17274&item=NPZ-0022
東京の登山用品専門店ニッピンで見つけた、とても使い勝手の良いテントである。
前室が広く、そしてリーズナブル、、このベルナーのテントで数度の北海道ツーリング、かに食いツーリング、その他のキャンプ地を数多く巡った愛着のあるテント。 8年を経て尚、本体およびフライの生地、縫製に関しては全く問題がない。 しかし、昨年の新潟蟹食いキャンプにてついに浸水、、兆候はおととしの七ヶ宿ダムカヌーツーリングキャンプの時にすでにあったのである。土砂降り明けの朝、みてみるとテント内に結露としては大量の水滴が、、、。結果、この浸水はシームレステープの劣化によるものである事が解った。
テントの縫製部分全てに丁寧に施されたシームレステープ処理であるが、そのシームレステープが全てベロベロになっているのだ、、こりゃ漏れるわ。 いよいよ、買い替えか、、ソロテントも2kgを切って来ているしなー。新しいテント購入の願望がむらむらとわき起こるも、これだけ愛用したダメージのないベルナーのテントが、たかがテープの剥がれ位で退役となるのは納得がいかない。 でも、なんでこんなにべろべろになったのだろう、シームレステープ処理はほとんど全てのテントに施されているのだろうけれど、どれも数年経つとこんなもんなんだろうか?だとすると、いかに生地が丈夫で耐用年数があったとしても、シームテープの劣化はそれよりも圧倒的に早く、しかも修復は結構難儀だ、それなら、生地は最近流行の超軽量のもので耐久性もそこそこのものでも良さそう。
シームテープの急速な劣化の原因を思い巡らすと、心当たりが一つ、、、そう、車中泊の出来ないコペンで旅をする僕はこのベルナーのテントを常にトランクに常置していたのである、ことあるごとに大活躍していたのだけれども、猛暑のトランクはかなりの高熱、、、この熱がシームレステープ劣化の原因では無いだろうか?
ともかく、このベルナーのテント、みすみす捨てるには惜しい!さっそくナチュラムでシームレステープを購入し、自分で張り替えることにする。 作業は簡単!古いシームテープをはがしとって、新しいシームレステープを縫製部分を覆うようにあてがい、ハンカチ等で当て布をしてテント生地を保護しながら、中温のアイロンを当てて貼付けるだけだ、、うーん、簡単じゃないか、、と思ったのは作業開始から10分経過後まで、、。むむむ、、テントってなんて縫製部分が多いんだ、、フライだけでもう気が遠くなる、、作業は単純だが、かなり不毛な作業。暇を持て余しているならともかく、大切な休日にこの無味乾燥な長時間の作業は辛い、、いっぱしの社会人として、時間を金で買っている日常においては、これは生産性のない時間である。週末に依頼されている講演の準備もしなければならないのに、、、やっぱ、こんなん出来るけれども、時間がもったいなくって、新しいの買った方がよっぽど良いや、、そう言う結論に達したのだ。
そんなとき、ふと昨年から同居を開始した、文字通りのご隠居様を発見、、そうだ、暇を持て余したこの人が居たっけ、、そんなわけで、父に作業の手順を手短かに伝えて、テントの復活作業を依頼する。報酬は、ヒートテックの下着一式と靴下だ、、まあ、完遂出来る可能性は低いだろうが、暇つぶしにも良いだろう。 そんなこんなで、自分は仕事へ、、、そして夜帰宅してみると、予想に反して、フライの補修は完璧に履行されていた。うーん、意外なところで父の粘り強さを垣間みた。持つべきものはシームレステープと暇な人、、だね。 ただし、このシームレステープの張り替え作業、、せいぜい二人用テントまでなら、まあ、できるだろうけれど、ファミリーテントサイズになると、きっと途中で発狂してしまうに違いない。 シームレステープを無事に張り替えたら、このシームグリップをテント生地の表から、縫い目に刷り込んであげればもう、防水は完璧である。
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