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January 2010

January 31, 2010

愛用テントの雨漏りあきらめる?復活 ベルナーのテント

シームレステープの劣化で、浸水し退役を余儀なくされるかと思えた、我がベルナーのテント。最新のソロテント購入を検討しつつも、このテントの優秀さが際立つばかり。シームレステープとシームグリップ自己補修により完全復活! 費用も3000円かかってないか? これからもよろしく!復活 ベルナーのテント
復活 ベルナーのテント
復活 ベルナーのテント

日本で、容易に手に入るのはロゴスのシームレステープ、、幅も縫い目にあっていて使いやすく、アイロン掛けでの貼付も簡単、、ただし、大型テントは作業自体単調なので完遂は難しいかも、、。二人用くらいなら、新品同様に補修可能。


シームレステープで内側からテント生地の縫製部分を防水したら、こんどは表側からの浸水を防ぐために縫い目に塗り込む防水剤がこのシームグリップ。 各サイズが販売されているけれど、いちどチューブを開けると保管が効かないので使いきりが原則。そんな意味からは小分けになっている1/4オンスの二本組のものは、ちょっとした部分的な補修用にはちょうど良いが、付属のブラシは添付されていないので注意。ベルナーのテントのフライの補修にはこの1/4オンス2本で丁度ぎりぎりといったところ。塗布には末っ子の歯ブラシを転用しました、、もちろん使い捨て。
気合いを入れて、防水処理をするならば、こちらの1オンス入りがブラシもついていて安心かも、、

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January 30, 2010

ついに見つけた!福島市のハザードマップ

新しい土地情報も、一通り現地調査を終え、めぼしいところもなく進展のない週半ば。
このところ、職場状況がかなりハードで、心身ともに限界を迎えつつあるなか、何故だか知らんが、背部痛が強い。神経こそむちゃむちゃ使うけれども、背筋なんてまったく使わない仕事なんだが、、。そんなこんなで、悲鳴をあげつつ寝床から起き出したOff日。 前回、国交省ハザードマップポータルサイトhttp://www1.gsi.go.jp/geowww/disapotal/からはネット経由での入手ならなかった福島市のハザードマップを求めて担当部署へ連絡してみる。 なんで、桑折やいわき、郡山はネットリンクが貼られているのに福島市はだめなんだろう、、ちょっぴりイラッとしながらかけた電話先は建設部河川課管理係。 ”はい、建設部**です” ”すいません、福島市のハザードマップについてお伺いしたいんですが” ”え、あ、、ちょっとお待ちください” ”、、、、、” ” あ、ハザードマップですが、ございますので、とりに来ていただくか、あ、どちらにお住まいですか?” ”**なんですが、FAXもしくは郵送とかもしていただけますか?” ”え、あ、はい、、あとネットにつなげるのでしたら、ネットでも見れるのですが、、” ”桑折やその他の地域はネットで公開されているのですが、福島市は未公開みたいでしたよ、、” ”ちょっとお待ちくださいね、、、あ、福島市のHPの防災情報から入っていただければ見れます、 災害が起きたら の部分をクリックしていただければ、洪水避難マップhttp://bousai.city.fukushima.fukushima.jp/okitara/hinanmap/kouzui/map.pdfが閲覧できます” ”あ、そうですか?有り難うございます、見てみます”
、、というわけで、国交省ハザードマップポータルサイトにはその存在が明らかではなかったが、実は福島市のハザードマップ、ネット経由で見れたのであった。ただし、完成しているのは洪水情報だけで土石流や地震、火山等のマップはまだ無いとの事であった。 眺望の優れた河川沿いの土地を狙う上では決して欠かすことの出来ない情報である、、。ダウンロードして一安心、、もっとも目を通す精神的余裕は無い訳だけれども。

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January 29, 2010

114坪で1000万円?マジ?  家が無い、土地も無い、、

住宅購入に向けて、なぜかしらんがいつの間にやらイナ妻が独自に設置したFAXから、一通の土地情報が送られて来た。 現在の借家からほど近い、インターチェンジ脇の土地だ、、接道状況も良好だ、、なになに114坪、、おー!まさに希望通りだ、、ふむふむ価格1000万円也。 だいたいこの規模の面積だと15000−3000万円というのがこれまで見て来たあまりにも非現実的な相場である。う、、これなら結構現実的な価格かも、、、。
早速、現地調査へ向かう、、変形土地でもなく、みごとな宅地、、広い!高速のインター至近で便利も良い!、、がしかし、近所の犬がかなりヒステリックな性格のようでうるさい。側溝のにおいがキツい、、そして、インターチェンジ至近ということで、まあお決まりだが、シティホテルが林立していて、育児環境としてはすこしハード。

うーん、やっぱり、土地価格は誠実に現状を反映するもんなんだねー、残念ながら断念。 うーむ、先は長いぞ。

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January 25, 2010

家が無い!その前に土地が無い?福島市に望まれるハザードマップのネット公開

 賃貸平屋に出戻りの父を含めて一家7人、、これはもう限界!、、、というわけで、40歳を目前に住宅ローンすら借りれなくなることを恐れ、いよいよ本腰をいれてマイホーム取得の検討を始めた2010年。 だがだが、しかし、日中に育児を手伝いにきてくれる義母も含めて車は4台、そして隼一台、ほぼ動かないちゃりんこ4台。 放置プレー主体の家庭菜園やこれまた放置プレーの屋外メダカ飼育が好きな僕の生活形態も考えると、日本で平均的な敷地面積50坪というのは、僕には死ねと言うようなもの。 現在の賃貸平屋建ては広い敷地を持ち、車も余裕をもって置けて、なおかつ目前が公園であるため、眺望もよく圧迫感もないのだから、これ以下の環境を生涯ローンを組んで手に入れようとは思えない。 リビングから眺める景色に隣家の軒先やプロパンガスのボンベが迫っていたりするのは、僕にはどうにも生理的に耐えられないのだ。
 そういうことから自ずと敷地面積は100坪超でないと話にならない、、、だが、しかし当然の事ながらそんな土地、町中には存在しないのだ。存在するとしても2000万円弱となるし、もしくは郡部へ疎開が必要になる。土地に2000万円じゃ、その後はこないだ補修したベルナーのテントとロゴスのクイックテントで暮らすしか無くなる訳で、、まあ、それも一週間なら楽しいのだろうけれども、、。うーむ、、イナ妻と時間を見つけては、めぼしい土地を見て回るも、安いには安いなりの事情があることが、真夜中の物件視察をこなすに連れて次第に解るようになってきた。 もっとも、郡部やしのぶ台あたりの、バカンス的な立地を受容できるのならば、坪2−5万円という驚異的な予算で思う存分敷地面積を確保出来るのだけれども、そこはやはり通勤通学の縛りがあって、自由は利かない。
目の前のクリアな眺望を臨めば、おのずと河川沿いになるし、反面水害と脆弱な地盤は避けられないし、、。
あーあ、家自体の内装だのデザインだのというよりもっと以前に、土地さがすだけでこれだもの、、こりゃ10年は掛かる勢いだね、、。まあ、蓄財家の気の効いた親でも居れば、すこしは援助も期待出来ようと言うものだけれども、年金前借りで介護保険滞納してるようなじーさんしかおらんからなー。
 まあ、まずは時間をみて市役所で市内のハザードマップをもらって来る事としよう。しかし、桑折とか国見とか他市では郡山などは皆ハザードマップをネット公開して広く市民が利用出来るようにしてくれているのに、なぜに我が福島市だけ、ネット公開していないんだろうか?これって大いなる行政の怠慢じゃなかろうか?福島市ハザードマップ業務担当者には、早急なネット上での公開をお願いしたいところ。

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January 23, 2010

まだまだ現役ベルナーのテント、シームレステープを買ってはみたものの、、。

長年愛用のニッピンオリジナル、ベルナーのテント。http://shop2.genesis-ec.com/search/item.asp?shopcd=17274&item=NPZ-0022
東京の登山用品専門店ニッピンで見つけた、とても使い勝手の良いテントである。
前室が広く、そしてリーズナブル、、このベルナーのテントで数度の北海道ツーリング、かに食いツーリング、その他のキャンプ地を数多く巡った愛着のあるテント。 8年を経て尚、本体およびフライの生地、縫製に関しては全く問題がない。 しかし、昨年の新潟蟹食いキャンプにてついに浸水、、兆候はおととしの七ヶ宿ダムカヌーツーリングキャンプの時にすでにあったのである。土砂降り明けの朝、みてみるとテント内に結露としては大量の水滴が、、、。結果、この浸水はシームレステープの劣化によるものである事が解った。

テントの縫製部分全てに丁寧に施されたシームレステープ処理であるが、そのシームレステープが全てベロベロになっているのだ、、こりゃ漏れるわ。 いよいよ、買い替えか、、ソロテントも2kgを切って来ているしなー。新しいテント購入の願望がむらむらとわき起こるも、これだけ愛用したダメージのないベルナーのテントが、たかがテープの剥がれ位で退役となるのは納得がいかない。 でも、なんでこんなにべろべろになったのだろう、シームレステープ処理はほとんど全てのテントに施されているのだろうけれど、どれも数年経つとこんなもんなんだろうか?だとすると、いかに生地が丈夫で耐用年数があったとしても、シームテープの劣化はそれよりも圧倒的に早く、しかも修復は結構難儀だ、それなら、生地は最近流行の超軽量のもので耐久性もそこそこのものでも良さそう。

シームテープの急速な劣化の原因を思い巡らすと、心当たりが一つ、、、そう、車中泊の出来ないコペンで旅をする僕はこのベルナーのテントを常にトランクに常置していたのである、ことあるごとに大活躍していたのだけれども、猛暑のトランクはかなりの高熱、、、この熱がシームレステープ劣化の原因では無いだろうか?


ともかく、このベルナーのテント、みすみす捨てるには惜しい!さっそくナチュラムでシームレステープを購入し、自分で張り替えることにする。 作業は簡単!古いシームテープをはがしとって、新しいシームレステープを縫製部分を覆うようにあてがい、ハンカチ等で当て布をしてテント生地を保護しながら、中温のアイロンを当てて貼付けるだけだ、、うーん、簡単じゃないか、、と思ったのは作業開始から10分経過後まで、、。むむむ、、テントってなんて縫製部分が多いんだ、、フライだけでもう気が遠くなる、、作業は単純だが、かなり不毛な作業。暇を持て余しているならともかく、大切な休日にこの無味乾燥な長時間の作業は辛い、、いっぱしの社会人として、時間を金で買っている日常においては、これは生産性のない時間である。週末に依頼されている講演の準備もしなければならないのに、、、やっぱ、こんなん出来るけれども、時間がもったいなくって、新しいの買った方がよっぽど良いや、、そう言う結論に達したのだ。 

そんなとき、ふと昨年から同居を開始した、文字通りのご隠居様を発見、、そうだ、暇を持て余したこの人が居たっけ、、そんなわけで、父に作業の手順を手短かに伝えて、テントの復活作業を依頼する。報酬は、ヒートテックの下着一式と靴下だ、、まあ、完遂出来る可能性は低いだろうが、暇つぶしにも良いだろう。 そんなこんなで、自分は仕事へ、、、そして夜帰宅してみると、予想に反して、フライの補修は完璧に履行されていた。うーん、意外なところで父の粘り強さを垣間みた。持つべきものはシームレステープと暇な人、、だね。 ただし、このシームレステープの張り替え作業、、せいぜい二人用テントまでなら、まあ、できるだろうけれど、ファミリーテントサイズになると、きっと途中で発狂してしまうに違いない。 シームレステープを無事に張り替えたら、このシームグリップをテント生地の表から、縫い目に刷り込んであげればもう、防水は完璧である。

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January 16, 2010

父帰る、、、、

 凍結路の東北道を北へ、、、。 大方の予想通り三度目の結婚生活に失敗し、戸籍に大きなバツ印を三つこさえて独り身となった我が創造主。 先妻の子である我らにとっては、しかしそれでも尚、血のつながった父には違いない。
彼の自分勝手な再々婚のおかげで、ひそかに願っていた離散家族の再集結という自身の夢は消散し、さらには同居をやっと始めた母は引き取って僅か一年程でこの世を去った。結局、一家は離散したまま、散らばったピースは、いつの間にか欠けながら、元に戻る事は叶わなかった。
 僕に縁のない、父の新たな配偶者が彼のもとを去った事で、僕らは父を引き取り同居を始めた。しかしながら、これまで、回遊魚のように世の中を浮遊し続けて来た彼にとっては、この掘建て小屋でのぎゅうぎゅう詰めの生活が耐えられるものでは無い事は明らか、、、。 癌を煩って後、いささか弱気になった彼は、遠い古里に残したもう一人の我が子や、旧知の親友等を思うようになっていった。
 これまでの失敗から、何事も元気なうちに、、という教訓を得た僕は、仙台福岡行きのANAのチケットを早割でゲット。 多忙な年末年始の厄介払いも兼ねて、彼を古里へ送り届ける事としたのだ。 約一ヶ月の滞在、、果たして故郷は彼を暖かく向かえてくれるのだろうか? 消息すら定かではない、友人達の幾人が今なお生き残っているのだろうか?多少の不安は本人も抱えていたようで、 ”やっぱり行かない”などとちゅうちょも見せたが、結局は機上の人となって、はや一ヶ月弱。
 多忙な年末年始を過ぎて、僕らは父の存在すら忘れがちになっていたし、いつ戻って来るのかもあまり気にしていなかった。 不意に、業務メールにまぎれて届いたANAからのアラート、、、搭乗日前日の自動メールである、、やばい、帰って来るの明日だったのか? なんとか時間を都合して、仙台空港へ迎えに行く。折からの雪をものともせず予定より10分早く到着した航空機から降り立った彼は、お土産を抱えてなんだか、3歳程若返ったような様子で姿を見せた。 当初は早々と強制送還されるのではないかと心配もしていたのだが、結局は親類も旧知の友人もみな歓待してくれたのだそうだ、、。故郷は遠くにあって想うもの?、、楽しそうに旅の思い出を語る彼を助手席に乗せて、今度は東北道を南下して行く。 さてさて、、僕らの故郷は一体何処にあるのだろうか? 気の知れた友人と、血を分けた人々、、、残念ながら僕は故郷を想うのではなく、生み出して行くべき世代なのであろう。

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January 07, 2010

すげえぞ iPod nano 5th 、、そしてさよならiPod Click wheel

長年親しんだ我がiPod Click wheel、、、僕の持っているCDを全部飲み込んで尚、げっぷもせずに日夜、僕の傍らで素敵な音楽を奏で続けてくれた 我がiPod。 昨年、9歳になる我が娘が、サンタさんからiPod nano 4thをもらったのをみて、その驚異的な小ささと、使い勝手の良さに、すこし浮気したのがしゃくに障ったのか、年末から僕のiPod 20Gは苦しげに、今となってはレトロチックな白黒液晶にかじりかけのリンゴマークを浮かべる以外の業務の一切を停止してしまったのだった。 ついに息絶えた我がiPod Click wheel、、、別れを惜しむ余裕も無く、さっそく次期iPodを物色!! なんとiPod nanoはすでに5thへモデルチェンジ!!なんと、こんどはビデオカメラ内蔵でムービー撮りまくりとのこと、、なんてこった!

そして、Apple storeでBuy Now ! ほどなくして到着したiPod 5thは、娘の4thとくらべて同サイズのコンパクトさながら、ビデオカメラが付いて、さらに液晶画面が大きくなっていた。すげー、Apple、抜かり無し、、独走に気を許さず、こんな小さな筐体に無限の機能を注ぎ込み続けている。 僕の真新しいiPod 5thを目にした9歳の娘がぽろっと、、”凄い、、こんなに変わってる、、” わずか一年やそこらでもうこの飛躍だ、、。 16Gモデルを選択したので、旅先や運動会などでいちいちかさばるHDビデオカメラを準備する必要もなし、、そもそも、撮りたい瞬間てのは何気ない日常に訪れる訳だし、つねに一緒のiPod ならそれこそ楽しいムービーが沢山取れるに違いなし、さらにはそれらを皆に簡単に見せられるのだからね。 大画面のハイビジョンでトモダチたくさんとビデオカメラで撮ったムービーを鑑賞!!なんてシュチュエーションあり得ないし。これなら、撮りためた写真やムービーを飲み会の時でも、職場でも旅先でも好きなように見せ合えるというものだ、、さらには、このビデオカメラ、、かなり高画質。さらに驚くべきはこのiPod 5th スピーカー内蔵でイヤフォンいらずなのだ、、すげーすげー。さて、音楽ファイルのお引っ越しに取りかかるとしよう。

かかす事の出来ないシリコンジャケット

車のお供にするにはこれ一つでOK!充電しながら高音質でiPod をどの車にでも連れて行ける、、高音質低価格のこのモデルは売り切れ続出のようで、、


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January 02, 2010

遥かなり小坂峠 カッパ王国入国への顛末

 大晦日の夜、アバター 3Dをレイトショーで堪能した我々は、そのまま稲荷神社へ足を向けた。 時刻は23時40分、、折からの大雪の中、早くも多くの参拝客がカウントダウン体勢をとって列をなしている。ちびっ子達にチョコバナナを与えながら、新年を静かに待つ。 遠くに見えるたき火が恋しくなったころ、何処からとも無くカウントダウンが始まった。 凛とした冷たい大気のなか家族揃って迎えた新年、早々に初詣を済ませて帰宅。 今夜は3Dの良い夢が観れるだろうか?
 明けて元旦の朝、、相変わらずやる気の無いテレビプログラムの中、子供達はエリンの特集を見続けている、、そう言えば昨年はメジャーを一日中垂れ流していたっけ、、。 初売りも、2日からの店舗が多く、元旦は寝正月、、、。それでも、ちょっぴり身を清めようということになり、先日発掘した弘法大師ゆかりの名湯、”やくせん”に向けて、我が一家は旅立った。小坂峠を越えて万蔵稲荷も越えて、、という道程だが、このファミリーカーであそこを越えて行くのはさすがにキツいだろうか? そう思う間もなく、我がファミリーカーは峠の序盤でスリップ開始、、あかん、あきらめて帰ろう、、とバックで坂を下ろうと思うものの、なんと、サイドブレーキを引いていてもなお、車体はゆっくりと滑り落ちて行く始末、、これはかなり怖い。かろうじて動きを止めた我がファミリーカーであったが、FFの宿命としての頭でっかちさと不思議な峠のバンクが相まって、バックでおり始めると何故かフロントが右に落ちて行く。 このままでは進もうが下ろうが車体は滑りながら道を塞ぐ形で真横になってしまうだろう。
 ファミリーカーの挙動はかなり厄介だなー、仕方なくガードレールに張り付くのを覚悟で、つるつるに磨かれた轍を抜けて道脇に僅かに残った新雪をトレースしながら坂をバックで下る。なんとか、無事に麓へ降りる事が出来たが、愛しの温泉への道は断たれてしまった。 白石ゆっぽにするか?しかし、結構渋滞していて、夕方のスケジュールがキツくなってしまう。緊急の家族会議の末、あまりに近すぎてあまりありがたみがないカッパ王国の国民となる事になった。 さて、カッパ王国、、相当な人出でたいそう繁盛! ただ、やっぱり暖かいお湯はなにものにも替え難いもので、一同みな極楽モードへ突入。まあ、幸せはすぐそこに有る、、まさにその通りであった。

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January 01, 2010

アバター その驚愕の映像世界は劇場3D以外ではあり得ない

2009年大晦日の締めを紅白でもなく、K-1でもなく、ジャニーズカウントダウンでもなく、街の劇場で本作”アバター”を観ながら過ごした方々は相当数にのぼる様子が各種ブログからも見て取れる。それほどに、民放、ハリウッドともネタ不足という深刻な病気に苛まれ続けている。
ほぼ垂れ流し状態の、民放のテレビ放映を観ながら新年を迎えるのもほとほとうんざりしていた我が一家は、ジェームズ キャメロンが14年の歳月を掛け、満を持して公開に踏み切った衝撃の映像作品”アバター3D”のレイトショーを一家7人で楽しむ事にした。 あらかじめ、e席リザーブでネット予約していたのだが、チケットは早々に完売! 突然の大雪に見舞われた大晦日の20時過ぎ、、通りは全く人通りも車もなく、静まり返っている、、みんな引きこもっているみたい。 しかしながら劇場に着いてみればやはり、満席の大盛況。 3D用の眼鏡を受け取り家族一同眼鏡君になってのこり約3時間程になった2009年最後の時を迎える。
アバターとはネット上でも一般的になっている”自分の分身となるキャラクター”のこと。その語源はサンスクリット文字の”アヴァターラ=神の化身”から来ているのだそうだ。 一見、そのタイトルと予告パンフレット上から見える異形の知的生命体のイメージからはあんまり面白そうな映画には見えなかったのだけれども、僕の大好きな”ターミネーター”、”エイリアン2”、”ターミネーター2”、”タイタニック”、”トゥルーライズ”とあらゆる局面において、映画の概念を大きく飛躍させる名作を作り続けて来たジェームズキャメロン監督の久々のオリジナル脚本による新作がこの”アバター”なのである。これはもう、かなり凄い事になるに違いない、、そう思った人々は、年末年始の劇場に駆けつけるはめになったわけだ。
とある地球外惑星で希少な鉱石の採掘事業を行っている企業の名を受けて、鉱脈の直上に定住している先住民の懐柔のため、先住民そっくりに遺伝子工学を駆使して生み出した自分の分身(アバター)を操り共同生活を始める主人公。 ダム問題同様、先住民移住の説得が成功しなければ、軍事力による強制退去を目論む採掘企業。 先住民と惑星の自然環境の持つ優れた共生関係に、環境破壊を繰り返してきた人類が失った大切な何かを見いだした主人公は、先住民との暮らしの中で信頼を勝ち取り、仲間としての信頼を培って行くが、、、、いつしか環境を破壊し利益を優先する人類と、誇り高き先住民族との間の邂逅の狭間で究極の選択を迫られる。 地球をはるか離れた、惑星上の基地のポッドの中でアバターを操る人間としての自分と、美しい自然の中を動植物との意思共生を尊びながら縦横無尽に駆け巡っているアバター(主人公の意識で操る先住民型の分身)と、どちらが本当の自分なのか?  侵略者としての人類と、環境を守るために立ち上がった先住民との戦いが決定的となったとき、主人公の下した決断とは?
特筆すべきは、実現まで14年の歳月を要したその、環境描写の美しさ。生物、植物、風景にいたるまでゼロからを全て生み出し、それらを高次元で映像化するためにはCG技術の成熟と開発をこれだけの年月積み重ねてこなければならなかったのが容易に理解出来る。脚本の出来た1995年当時の技術では、映像化が困難であったため、ジェームズキャメロンは仕方なく”タイタニック”を作った。 タイタニックの成功後も、まだまだ本作に必要な映像を生み出す技術は足りず、さらには本作の特徴でもある3D立体映像を実現させ、また一般公開時に本作の映像に耐えうる高品質の3Dシステムが、世界の劇場にある程度普及する必要があったのだ。 そして、ようやく期が熟した2009年ー2010年に満を持して公開されたのがこのアバターである。ストーリーはストレート、、アバターに意識を送って操る下りは”エヴァンゲリオン””マトリックス”あたりに着想の原点があるのかもしれないし、最終的なカタルシスを生む必然性から本作では戦闘シーンがクライマックスになってしまっていて”環境がどうのこうのいってもやっぱりあんた等も戦うしか無いのかい!?”という突っ込みがはいるのが残念であり、その点、娯楽作品として気持ち悪い程に歯切れの悪くなることを承知で人類と自然の共生に真っ正面からぶつかった”風の谷のナウシカ””もののけ姫”の方が考証が深い。 本作の見所は、ストーリー云々というよりもその卓越した技術とセンスが生み出した驚愕の映像美である。 ジェームズキャメロンは以降、2D作品を作るつもりは無いようで、本作も3Dが前提になっている。 テーマパークのパビリオンでみるようなこれ見よがしな”ほら、飛び出しますよ!”というような安易な3Dではなく、観客がその映像世界に飛び込むための緻密な3Dである。2時間超という超尺をものともしないその衝撃の映像は、劇場で必ず3Dで、しかも真ん中あたりで観る必要がある。 我が家の3歳のちびっ子もじーっとくいいるようにその美しい映像に吸い込まれていた事をみても、その凄さが解る。 一年を締めくくるににふさわしい映像体験に感謝でした。

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