ピュアオーディオの幻想 本物は実は大した事無いって、、
ピュアオーディオ不要論!お金のない音楽好きのやっかみではあるけれど、、。
こんなのテレビで観た方がよっぽどいいや!なんてものの代表に、アリーナクラスのライブやサッカーの試合があると思うけれど、世の中には、ピュアオーディオなる、それこそ一本30万円だの80万円だのもするスピーカーに、高価なアンプ、そして高価なプレーヤーに高価なシールドケーブルを組み合わせて、至高の音質を追求するおじさま連中が存在する。 その、情熱は電源に入り込む僅かなノイズさえ許容することなく、ピュアな音響を探求し続けるのだ。 もちろん、ホールで聴くクラシックなどなら、生楽器のもつ圧倒的なダイナミックレンジや楽器の音色をいかに忠実に再現出来るかという醍醐味があるだろう。
しかしながら、クラシックの扉を叩く事も無く、俗世に溢れるロック、ポップミュージックの実践者である僕たちは、如何にライブの音が酷いものかを熟知している。 コンサート会場で主に使用される業務用のアンプやスピーカーの特性、ハウリング対策でカットしまくられる中高音域、超デッドな野外ステージ、もしくは残響の嵐のアリーナ、ゲイン過多かつコンプレッサーで圧縮されまくって歪んだボーカル、、、などなど。 ライブで音楽に浸る聴衆の元に届く音楽は如何に劣悪な音質であるかを僕らは知っている。 しかしながら、なぜライブに僕らが足を運ぶかと言えばそれは、その場の空気、音楽というよりも巨大なウーハーから蹴り出される重低音の音圧や振動そのものをお腹で感じたいからだ。そしてなにより、多くの聴衆とその歴史的瞬間を共有出来る喜びだったり、、。
ステージ上のアーティストは豆粒どころか、粟粒ほども見えず、ステージングのほとんどを前方の巨大モニターで確認するしかないとしても、、、、だ。
優れた音響やアーティストの細やかな表情までも捉えることが出来るのはライブ会場ではなく、ライブDVDやBDなどである。 しかし、、である、5.1chだのPCMだので高音質、高密度に記録された音源はしかしながら、実際のライブの音とは、まったく別物、異質のものなわけである。 そんなあたりまえの事を横においておいて、このソフトは臨場感がどうのとか、音像の定位がどうのとか、、ちょっと馬鹿げている。 実際のライブの音なんて、めちゃくちゃなんだから、、、。 それを踏まえた上で、5.1chのライブ音響を楽しむのはまたそれはそれで、とても心地よい体験になるには違いない。
さて、さて、、5.1chを経て、7.1chまで進化を遂げている立体音響、そして100インチフルハイビジョンに3D映像、、、翻って、いまや多くの人が携帯端末の粗末な液晶と、ちゃちなイヤホンで音楽と映像を気軽に楽しめる時代。 両者は一体どこで折り合いをつけていくのだろうか、興味は尽きないところである。
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