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April 2011

April 29, 2011

東京島 

 東京島、、、ヨット旅行の途中で難破し無人島に漂着した夫婦。 サバイバル環境に置かれることで、その立ち位置を逆転した妻 清子。 無人島にあってその存在意義を見出せない夫を処分したところで、あらたに日本人グループ、そして中国人グループが相次いで漂着してくる。 彼らはこの無人島を東京島と命名、、生き残りと脱出を巡り、各グループ間の緊張が高まる中、東京島唯一の女性であるという立場をたくみに利用し、東京島脱出を目指す清子だったが、、、。

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 JJエイブラムス監修の、密林無人島サスペンスであるLOSTがいよいよ最終シーズンを迎えた中、同様なシュチュエーションであるこの東京島に食指が動いた。 普段は清潔感のある木村多江が、怒号をあげながら髪を振り乱し男達を手玉にとりつつ東京島脱出を試みるという演技への期待もあり。 結果、物語としては、予想していたよりも奇麗なストーリーで、過剰な暴力描写や性描写もなく安心してファミリーで楽しめる出来映え。 かといって、安直なサバイバルものとは一線を画して、現代社会の縮図ともいえる東京島でのグループ闘争や男と女の性差問題などがちりばめられていて、蠅の王などというかなりキツい作品ほど気負わずに見れるけれども、見応えはしっかり在るという感じ。 
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やはり丸亀

やはり丸亀
うまい!

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April 28, 2011

さらなる放射線被曝許容基準引上げへ、、誰のための基準なんだろ

福島の児童の放射線年間被曝量の限度を何の議論もないまま、子供達を避難させるのが面倒と言う理由だけで年間1ミリシーベルトから20倍の20ミリシーベルトへ引上げた文科省。 それに先だって、福島第一原子力発電所で事故処理にあたる作業員の被曝許容量もこれじゃ仕事にならんという理由で100ミリシーベルトから250ミリシーベルトへ改悪していたわけだけれども、国際社会や国内から事態の早期収拾を迫られた国は、作業員が自らの健康を顧みずに原発事故処理に専念出来るようにさらなる年間被曝量の上限をさらに引上げる気配らしい。 

自分達は、遠く安全なところに居て、放射能は安全です! と訳の解らない主張を押し付けながら、福島市の子供達や原発で事態収拾にあたる作業員を意のままに被曝させ続けるこの国の管理者達。 人権侵害とも言えるべき乱暴な行為が公然と行われ続ける中、世論もそれほど動く訳でもない。 一体、誰をまもるための被曝量の基準なのだろうか? 公共の福祉の名の下に、危険に晒され続ける福島の児童と原発作業員、、、これって、ほんとにこのまんまでいいと、皆さん思っているのだろうか?

<作業員の被ばく線量、さらなる引き上げ検討>
福島第一原子力発電所事故の安定化に向け、政府が作業員の年間被ばく量の上限を、現在の250ミリシーベルトよりさらに上げることを検討していることがわかった。

 原子力発電所の作業員に認められる放射線量の限度は年間100ミリシーベルトだが、今回の事故に限り、250ミリシーベルトまで引き上げられている。政府関係者によると、十分な作業員の数の確保が難しくなっていることや、原子炉建屋内の放射線量が高く、今回引き上げた250ミリシーベルトの上限では原子炉の安定化に向けたロードマップの実現に追いつかないことから、上限の引き上げを検討しているという。

 国際基準では、緊急作業の場合は年間500ミリシーベルトまで認められているが、今後どこまで引き上げることになるのかは決まっていない。作業員の健康不安や世論の動向などを見据えながら、引き上げの時期や方法についても慎重に検討するという。

 原子力発電所内部の作業は、労働環境の厳しさに加えて、技能と経験が必要とされるため、作業員の人数の確保が大きな課題となっている。 < 2011年4月18日 23:22 >

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April 27, 2011

児童を守ろうとする郡山市、子供を犠牲にして事なかれ主義を貫く福島市、、小学校の放射能汚染、いち早く土壌改良に動いた郡山市

 未だに避難区域よりも高いレベルの放射線量を誇る福島市と郡山市。中でも、問題なのが小学校をはじめとする子供達の生活の場の放射能汚染だ。福島市の中心部の小学校は、一般人の年間許容被曝量を10倍以上上回る高さで、多くの父兄は”問題在りません、、安全です”を繰り返すばかりの行政と市教委に不信感を募らせ続け、すでに相当量の累積被曝量を負っている我が子達を前に、なかばあきらめの境地。
なぜ、一般の住宅街や市街地、路上に比べて公園や学校の環境線量が高いのかといえば、それはそこに放射性物質を吸着してやまない土壌が存在するからで、現在の空間線量の殆どは3月15日に放出されFall downした地面の土壌に含まれる放射性セシウムによるものだろう。 
 雨や風が吹けば洗い流されるアスファルトやコンクリートの路上と違って、地面や植物に降り積もった放射性物質は物理的に除去しない限り、そこから無くなる事は無い訳だ。 そんなわけで、以前から小学校で屋外活動を制限すると騒ぐ前に、とっとと校庭の土の入れ替えによる土壌の除染をする以外に何もすることはないのに、なんで早く着手しないのだろうか?まさかそんなことすら理解できていないのだろうか?、、とこれまた多くの父兄が思っていたのだが、結局福島市は動かず、、そうこうするうちに、ようやく郡山市が放射性物質に汚染された校庭の土壌の除去を開始することを決定。 いつだって、福島市はただぼーっと思考停止で上からの指示を待つだけ。 始業式の延期だって、周りが動いて始めて、それに追従しただけである。 能動的に物事を判断する事が出来ないただの御用使いと見られても仕方が無い状態。 現場の教職員の方々は意識も能力も高い方が揃っているはずなのに、自分達が預かる子供達の健康と将来を気にやんで仕方ないはずなのに、上の指示待ちをせざるを得ない公務員という立場にあるだけに、企画立案部署の無為無策を抱えては、はなはだ気の毒としか言いようが無いし、なによりその地域の学校に通学せざるを得ない子供達とその父兄にとっては迷惑きわまりない。 
 おそらく、村意識丸出しの福島市の事だから、郡山市が校庭の土壌改良に無事着手したあたりで、遅まきながら事の是非や意義を問う事も無く単に足並みをそろえるためだけに重い腰を上げて土壌改良を始めるのだろうけれど、一日だって一時間だって子供達の被曝を減らしたいと思うならば(もっとも、まったく思ってない事は確かだけれども)、ぐずぐずせずに郡山市なんかよりも早く、さっさとやる事をやって欲しいと思う。 それとも、これまで同様に父兄の集中砲火的な苦情を浴びないと、何一つ能動的に動こうとはしないのだろうか? 福島市の児童の父兄は、放射能汚染が怖いのではなく、自らの保身を全面に打ち出した某市教委や市や学校トップの無知無為無策が恐ろしいだけなのだと思う。 そこに信頼するに足る情報収集能力と事態把握分析能力があるならば、多少環境放射能が高くても、安心して学校に通わせる事が出来ると思うのだが、、。 もっとも、除去した土壌の処理の問題や予算の問題等課題や障壁は大きいと思うが、そもそも子供達のために困難に立ち向かおうとする姿勢すら見えないわけで、、。 県や市、教育を監督する立場にある組織には、能動的かつ自立的な判断に基づいた迅速な対応を期待したい。

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April 24, 2011

やっぱりブルーが素敵でしょ、無事に免許更新!!河相我聞主演「奪われた命」

 2度に渡る、免許更新忘れ(うっかり失効)を経て、3度目の正直とばかりに臨んだ今回の運転免許更新。
まあ、だいたいいつも違反者講習なので、”悲惨な交通事故を起こすとこんなにつらいんだよ”という内容の教育ドラマ付きの2時間コース。 前回は、うっかり失効復活のための講習だったため、この教育的ドラマに加えて、実際の実地運転講習も課せられていたのだけれど、当時は頸椎症で頸椎カラー装着を余儀なくされていた時期だったため、教官が配慮をしてくれて、それらの身体負担のかかるメニューは見学。 そのため、教育ドラマに専念したのだけれども、これがかなり真に迫っていて、見応えがあったのだった。
 今回も、教官の話に引き続き、例の”交通教育ドラマの上映”。脚本の質も、キャストの演技も年々上がっているようで、今回も悲惨な交通事故を巡る家庭崩壊と被害者家族の再生を描いた河相我聞主演「奪われた命」という見応えのあるドラマが展開、、、果たして遺族との心の交流はなるのか?出産を控えた加害者の妻は新しい生命の誕生を前向きに受け止められるのだろうか?などと、いよいよこれからどうなるのか?というクライマックスを迎えたところで、”えー、今日は時間がなくなってしまい、この辺で、、、” とのこと。 なんと、教官、本日は弁がたちすぎて時間が無くなってしまったらしい。 なんともまあ、消化不良な感じで無事免許更新!!  職場の仲間で、違反者講習を受ける人がいたら是非、ドラマの続きを観て結末を教えてもらおうと思う。 真新しい、青い免許証は心地よいね、、次回のドラマを楽しみにしつつ大切に青を守って行こうと思う。

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April 20, 2011

お、カッコいいじゃん、、GSXの新型?ん、、?HYOSUNG?韓国バイク?

信号待ちの度に、水温計とにらめっこして、春先の渋滞ですら、派手にラジエーターのリザーバから宇宙人の血液みたいな緑色のクーラントをぶちまけてしまう我が愛するGSX1300R隼も、この震災に引き続く放射性物質のFall downに出番無く軒先に鎮座する2011年の福島の小春日和。

今日も、出勤途中にある某大手バイク量販店の軒先に陳列されている、白い不思議なバイク、、、自動車通勤の窓越しに、数ヶ月前から妙に気になっていたそのバイクは、縦目2灯のヘッドライトもさることながら全体的なフォルムはとてもスズキっぽく、GSX-Rの新型かなー、、、そんなの出てたっけかなー?と、頭の中に謎が一杯。
Gt250r_stdwhite

たまたま先日、時間を見つけてそのバイク量販店に、その謎のGSX似のバイクの正体を暴きに立ち寄ってみる。
以前は、外に陳列されていたのだけれども、見当たらない、、あれー? 店舗の一階にも見当たらず、二階まで上がってみるとありました、、車格はZZR250並みで、外観はまんまGSX-Rの新型?と隼をもっとシンプル&スマートにしたような上品なスタイル。 やっぱ、SUZUKIかなー?グラブバーも観た事無い格好良さ、、あれHYOSUNG? ヒョースンって書いてあるね、、、え?これ250CCなの? 35万円? 安い! 店員さん曰く、このバイクは以前、SUZUKIのOEM供給をしていた韓国のHYOSUNGというメーカーのものなのだそうだ。へー、、、かっこいいじゃん。 だから、SUZUKIっぽかったのか。 車格は600CCと共通だそうで、イメージや使い道的にはZZR250みたいな立ち位置か。

スタイルは、結構よかったし、隼の熱量には辟易していたので、セカンドバイクとして維持費のかからない250CCは非常に魅力的。 試乗が出来るならば、実際に確かめてみたいところだが、いまのところ試乗車は手に入らないとの事。 ネット上では、日本、韓国両国の歴史的軋轢を反映するように、同モデルに対する辛辣なインプレッションも少なくはない。 ははーん、なるほどね。 だけれども、まあおもちゃとして考えればアリかも、、。ただ、250CCクラスの目玉としては中国産英国製バイクのMegelli 250R も大いに気になるところ。こちらはなんと単気筒!! やべー!!新居の火災保険も入らずに買っちゃいそう、、、うーん、250CCマルチが乱立していた時代が懐かしくもある。Megelli_250r


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April 17, 2011

放射能被曝を続ける福島市の子供達へ、、文部科学省からの残念なお知らせ、学校の対応が大変になるので、福島市の子供の放射能被曝許容基準を20倍へ引き上げます!

学校の対応が大変になるので、福島市の児童の放射能被曝許容基準を 1mSVから20mSV へ引き上げます!

 福島市の各小学校から30Km県内の退避区域をはるかに上回る高い放射線量が検出され続ける中、多くの父兄が固唾をのんで待ち望んでいた、学校開校の是非を判断するための子供達の年間被曝量について、当初、原子力安全委員は放射線被曝への影響が強い子供達に対しては、安全のために年間10mSVを基準とするのが望ましいと提言。 この数値は、多くの世論からも容認されうる妥当かつ予想通りの数値であったため、この報道を以て、多くの市民が児童、子供達の登校に対してある程度の安全性が確保出来るのではとほっと、胸を撫で下ろしたところであった。 場合によっては、市内の児童学童が他地域で授業を受ける事になるとしても、親としては子供達の10年後−30年後の健康被害を避けられるなら容認出来る内容だったからだ。

 ところが、ほどなく高木義明文部科学相が、この年間10mSVという基準を否定、危険手当などを貰いながら放射性物質を扱ったりする職業人と同じ年間20mSVを福島の子供達にも適応する方向という、これは一般人の許容線量の年間1mSVの20倍にもあたる数値である。 
 
 高木義明文部科学相が言うには福島の子供達の安全性を考慮して基準を作ると、校庭で運動が出来なくなったり、福島市内の学校が移動を余儀なくされるため、そんな面倒な事は出来ないというのだそうだ。 つまりは、行政にかかる負担を減らすためには、福島市内の子供達にはある程度の被曝は目をつぶって下さいということだ。

 この年間10mSVとか20mSVとかの基準の妥当性はこの際どうでもいい、、というか、長崎、広島は別件としてチェルノブイリから僅か25年しか経っていない現在、原発事故後の長期影響のデータは存在せず、福島市の乳幼児や小学生達が40歳ー60歳になったときにどうなっているかについては根拠がそもそも存在しないのだから。 ただ、ストロンチウムなど骨への滞留を呈する核種の場合、ガンには至らなくても、将来30年後以降に白血病の前段階である骨髄異形性症候群を発症する頻度はかなり増加する可能性は現時点においては誰にも否定出来ない。がんのうちに入らなくても、これはかなり難儀な疾病であるから過去のデータの統計解析にはこれらグレーゾーンの影響が反映されていないことは明らかだろう。医療者や航空関係業界では”安全です”なんて言葉は絶対に使わない。世の中に安全なもの等ありはしないのだから。 だから大切なのは、冷静に解析と分析をすすめて、正しい解釈を導く事、、そしてそれを国民に示す事、、それがいま出来ていないのである。

 確かに、飯館村という小規模なコミュニティーですら、その避難誘導には困難を極める中、行政を担当する政府等の立場では、福島市の小学校など教育環境を停止して他地域に移す等という事は、はなはだ実現困難な命題であり、現実的な政治的判断として、だれかが悪者にならねばならないわけで、公共の福祉、利益に資する点で高木義明文部科学相の判断は妥当であるのかもしれない。

 ただ、残念なのは、今回放射能の専門家である原子力安全委員が提案した10mSV/年という子供達のための安全基準を、文部科学省が行政、政府の都合で圧殺し 20mSV/年へと引上げたことが、あまりにもあからさまに示されてしまった事だ。 政府が何を重要視して、誰を犠牲にしようとしているのか、、それがあまりに露骨に示されてしまった訳で、福島市で子供を育てている身としてはそれが残念でならない。

<高木義明文部科学相が教育現場、行政の負担増を理由に原子力安全委員の児童の安全性確保のための提案を否定!>

福島県内の学校の安全基準をめぐり、原子力安全委員会の代谷誠治委員が「成人の半分に当たる年10ミリシーベルト以下の被ばくに抑えるべきだ」と述べたことを受け、高木義明文部科学相は15日の閣議後会見で「委員の発言は、安全委全体の見解ではない。目標は20ミリシーベルトで、(基準厳格化により)学校を頻繁に移動させることはできない」と話し、考慮の対象としない考えを示した。
 政府は大気中の放射線量による被ばくが年20ミリシーベルトに達する恐れがある地域を「計画的避難区域」とし避難を求める方針。代谷委員は13日の記者会見で、授業再開の目安について「少なくとも半分ぐらいとすべきだ」と述べた。しかし、文科相が14日の参院文教科学委員会で「基準は20ミリ」と答弁すると、代谷委員は同日の会見で「委員会決定ではなく、私個人の考えだった」と発言した。
 文科相は発言の修正は求めていないとしたが、安全委事務局を兼任する加藤重治文科省審議官が代谷委員の会見に同席し、「文科省が主体的に判断すべきこと」と強調する場面もあった。 (2011.4.15)

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隼 いまだ冬眠から醒めず

静岡 伊豆、、ペンション星の砂へのツーリング以降、主の故障により出番無く軒先に鎮座したわがGSX 1300R隼。
体はなんとか、その巨体を扱える程度に維持されているけれども、如何せん昨今の落ち着かない大気のせいで、出番はなかなか回ってこない。
はやく、笑顔で隼のスロットルを8分の2程でも開けるご時世になって欲しいと思う今日この頃。

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April 12, 2011

もの言わぬ被災地 福島市で考える子育て

 震災から一ヶ月、半壊した職場も応急工事を続けながらもようやく、業務が軌道に乗って来た。 信じられないような3月末までの底冷えも4月に入りようやく緩み、明らかに頻度と震度にかげりが見えつつ在る余震にも慣れて来た。小春日和の青空を仰ぎながら、堤防下の原っぱで、ハムスターを放しながらあそぶちびっ子や、ジョギングで汗を流す中学生達に多少の違和感を感じながらも、ようやく普通の生活を取り戻しつつある錯覚に陥っていた。
 陰惨な現実から目をそらすように、こぞって能天気なバラエティ特番を組み始めた民放各社へ対する嫌悪感も薄らぎつつあったし、目の前の仕事に没頭する事でかろうじて前向きな自分を保てていたのも事実。 しかしながら、激甚な震災、津波被害から、復興への歩を歩み始めつつ在る他県の被災地をよそに、避難範囲の拡大を含めて今後数年ー数十年単位でしか解決の糸口を掴む事が出来ないであろう福島第一原発の非常事態も冷静に見ていて、本日の30Km圏外の計画的避難地域の発表も、なにを今更という印象が拭えない。
 周りを見渡せば多くの福島市民は厳しい現実を前に、努めて平静を装い、意図的に希望的観測に基づいて日々を過ごさざるを得ない状況だ。 それと同様に教育の現場やそれを統括する立場にある組織も、ある種の希望的観測に基づいた思考停止に陥っている。 もっとも、考えたところで現実は変わらないし予測出来ないのだからやむを得ないのだが、無理矢理、ポジティブな要素を探そうとすればするほど、マグニチュード7を越える強烈な余震と、ほぼバックグラウンドとして下げ止まった福島市の環境放射線量、小学校のグランドのほんのり高い放射線測定量、そして頼りない福島第一原発の保守管理体制という現実とのギャップは開くばかり。 電力供給も含めて原子炉の安定が得られない現状では、いつ再びベントを解放し原子炉内圧を減圧せざるを得なくなっても不思議ではなく、再度放射性物質の放出に至れば環境線量が飯館村とそれほど変わらない福島市が計画的避難区域に入る可能性はそう低くはないことは誰の目にも明らか。 しかしまあ、福島市、郡山市と、巨大な人口を抱える都市部を避難させることは、現実的では無い事もあって、そのあたりに行政のためらいを大きく感じざるを得ない。このまま事態が収束し、福島市の子供達の被曝線量が少しでも少なく済む事を願うのみだが、努めて能天気に過ごしながらも、今後の流れ次第では、行政や県教委の判断に責任をなすり付けることなく、子をもつ親としての自身の判断が問われることになるのかもしれない。 別に、大人自身は特段騒ぐ程の影響は無いし、影響があるとしても自分の好きなように生きて行けば良いと思う、ともすれば危険に身を投じて業務を全うする事である種のカタルシスを得る事すら可能かもしれない。 しかしながら、福島市にあっては子供を持つ親の苦悩はとても深い。

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April 10, 2011

東北関東大震災後の亘理荒浜 鳥の海 2011年4月 

 鳥の海温泉や釣り公園、きくしん釣り具店などの見慣れた景色は一変していた。2011年3月11日の大震災と津波被害から約一ヶ月。 海水の放射能汚染などの追い打ちもあり、東北一円の漁業は再起すらままならない状況。  家族連れや、友人等と足しげく通いつめた宮城県亘理の鳥の海も壊滅的な打撃を免れなかった。 Photo_2
その、美しい自然環境や、鳥の海温泉などのアメニティの良さに惚れ込んで、本気で荒浜近辺に居を構えようかと悩んでいたのが昨年の事。  当然、検討していた地域も津波に洗われてしまった。漁港やマリーナを臨んでほぼ平坦な町並みが続く荒間浜地区、、、Off時の相当の時間をこの海辺で過ごしていた僕は、たまたま体調不良のために、震災当時は足が遠のいていたのだけれど、実際、震災時に荒浜の漁港に居たとしたら、目指すべき高台は何処にもなく、唯一の可能性があるとすれば、地上五階建ての鳥の海温泉に駆け上るしかなかっただろう。Photo_3 
 津波に打ち抜かれ、店舗の向こうの風景が透けて見える釣具店や、家屋に乗り上げたままの乗り合い釣り船、、砂丘と化した鳥の海温泉を囲む広大な芝生の公園など、、被災の爪痕は大きい。 港では、打ち上げられた漁船をクレーンで海に戻す作業が続けられていた。 Photo_4Photo_5

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April 09, 2011

恐るべき漆喰塗りの下地処理、、、放射能性物質振り注ぐ中、着々と新居の建築は進んでいて

 何を思ったか、結婚後10年を迎え、4人の子供と、3度の結婚に失敗して出戻りした老親を抱えた我が夫婦がお気に入りの工務店に依頼して、人生最初で最後となるであろう住宅建築を開始したのが2010年の年末。 育児のためとうそぶきながら、生活の場としての基本事項よりも、やれ好きな時にドラムを叩きたいだの、やれ好きな時に映画を観たいだの、持ってもいないシーカヤックをガレージに置きたいだの、好き放題の注文を浴びせた挙げ句に、金はありません、、とはにかむ建主に愛想を尽かす事も無く、真摯に無茶な希望を着々と具現化してくれた某建築事務所には感謝以外の言葉はない。 同時期に着工した他の物件が次々と引き渡しを迎える中、完全に趣味の家と化した我が新居は、幾多の課題を解決しつつ、ゆっくりとその歩を進めて行った。 
 工期が約一ヶ月程伸びる予測を建てつつ、迎えた2011年3月11日、、突然の東北関東大震災とそれに続く、福島第一原子力発電所の事故、、、。 ばらばらにひび割れた、職場の処理に追われた10日間を経て、ふと思い出した愛する我が新居は、もはや瓦礫と化してしまったかと、連絡するのも恐ろしく、夫婦ともこのまま、物件も、ついでに住宅ローンも無かった事にならないかなー、、などと淡い期待を寄せていたのだが、なんともまあ、堅牢な我が新居。 見事に無事との連絡、、。福島市内の環境放射線が10 uSV/Hrを大きく越える中でも、職人さん達は屋内外での作業を止める事無く果敢に建築を続け、外壁の漆喰仕上げがついに完成したのが4月初めの事。Photo
 現在は、大工さん、左官屋さん、を経て、タイル屋さんと内装屋さんが、緻密な作業を進めているところ。 屋内も、クロス仕上げではなく、漆喰塗りにしてもらうのだけれども、今の作業は屋内に足場を組んで、漆喰塗りの下地作り、、、内側のプラスターボードのつなぎ目とありとあらゆる場所の全ての釘うち箇所をもれなく、モルタルとパテで塞ぎ、それを乾燥させてから、サンドペーパーで磨いてつるつるに仕上げるというもの、、職人曰く、妙に広いのでもう一週間この作業が続いていますとのこと、、てっきり、漆喰の下地作りとは、プラスターボードに下地剤を塗って、乾いたら漆喰を塗るだけと思っていたのだけれども、この気の遠くなるような緻密な作業が日々行われているなんて、思いもしなかった。 気の遠くなるような数の釘うち箇所、、ボードの僅かなつなぎ目、、ぜーんぶ、モルタルを載せてパテ埋めて磨いて面取りしてるのだ、、、ガンプラを作る時に、やる作業と同じ訳だけれども、プラモデル作ってるのとは規模が違う、、家一軒の全てのつなぎ目を面取りするなんて、正気の沙汰とは思えない作業だけれども、これがとても大切なのだとの事。 うーん、こんなにつるつるピカピカに磨いて仕上げたのが下地だというのだから驚きだし、さらにその上に、漆喰を塗るというのだからなんとも、まあ、、プロって凄い。 ってか、こんな緻密な事やるから時間かかるのだね、、、。  手間がかからない工法だとボード組んで、外壁にサイディングを貼って、内装にクロスを貼って完成だから、あっというまに出来ちゃってるもの。 防音室は気密が命なんで全てのつなぎ目をコーキングして下さい、、なーんて念を押していた僕だけれども、防音室どころか全ての箇所で、ここまでの処理が行われているなんて、、いや、びっくりしました。

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April 08, 2011

避難した児童が、放射線量がより高い福島市の小学校に転入する矛盾

なぜか、福島原子力発電所から30Km以内にある退避区域よりも遥かに高い環境放射線量を誇る我が福島市。
当然、小学校のグランドの放射線量も、群を抜いて他地域よりも高い値で推移している。
4月6日に始業式を迎えた福島県内の小学校の児童、父兄の間で、原発事故が深刻さを増す中での通学開始の県教育委員会の判断に不安が高まり、それを緩和するために県内小学校等の放射線量測定データが公開された。
その結果がまた、非常に不安を煽るもので、グランドの地表から1mの位置で約4-5uSV/Hrと福島市は飛び抜けて高く、直ちに健康に被害はないとしても、半径20〜30キロの屋内退避区域である南相馬市の小学校が1-2uSV/hrであるのに対し、福島市中心部の小学校が4-5 uSV/hrと圧倒的に高い。
ぶっちゃけ、退避区域近くの小学校よりも原発から61Km程も離れているはずの福島市内の小学校の方が5−10倍近く高い放射線量であるわけで、わざわざ、退避区域から逃れて来た児童が、屋内退避区域よりもはるかに放射性物質の多い福島市の小学校に転入せざるを得ないのは、かなり不合理に見える。

しかし、実際のところ、退避および避難区域の設定は炉心溶融、再臨界による短時間の直接的な外部被曝を恐れてのことだから、その点では適切だったと思う。 しかし、今後は安全安全と言われ続けながら、この約一ヶ月もの間、昼夜を問わず一時間毎に確実に被爆線量を稼いできた福島市民や飯館村民の累積被曝量の深刻さが、あらたな退避範囲を決めて行くことになるだろう。 その時になって、えーそうだったの?と目を丸くする事の無いようにある程度の覚悟をもつ必要があるのかもしれない。

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誰しもが、予測していた強烈な余震の不思議

本震から27日後に、強い余震がやってくる、、、この手の噂はあてにならないはずだったが、まさにドンピシャで強烈な余震が襲来。我が家では、地震のショックで水槽からギル君がダイブ、、、発見が早かったから助かったけれども。
炉心溶融、再臨界の可能性がまことしやかに語られている福島第一原子力発電所にとどめの一撃とならないことを祈るばかり。

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April 04, 2011

SP 革命編 野望編のへっぽこぶりが嘘のような本気のアクションに刮目!

 震災、原発事故、、私生活でも業務上でもとにかく多くの方々の厳しい状態に気持ちもふさぎがちな中、徐々に復活した外食業界に続き、ついに震災後休業を続けていたわが街の頼れる映画館、福島フォーラムが営業再開!!映画好きの僕にとっては、大変うれしい知らせで早速、仕事のOFFに劇場へ、、こんな余震が続く中、映画を見に来るのはよっぽど物好きだけだろうと思いきや、人、人、人、、の大盛況振り。 そして、劇場を後にする方々は皆笑顔だ。 そう、このモノと情報とエンターテインメントに飽和した我が日本では忘れ去られているが、そもそも映画は娯楽の王様! インドでも、タイでも、それはもうとてつもなく大きな国民的エンターテインメントなのだ。
 原発事故後、降り注ぐ放射能を避けて、ほとんど外に出れない避難生活を余儀なくされた福島市民の多くにとって、この福島フォーラムは、しばし辛い現実から逃避出来る大切な存在に他ならない。 現に、僕も、海外に貧乏旅行に行く度に、窮地に陥った時は決まって、現地の映画館で映画をみてしばし現実逃避をしたものだった、、世界の果てのどんな過酷なところに身を置こうとも、映画館にひとたび入って映画が始まってしまえば、その作品世界に没頭している間は、自分を取り巻く苦境から距離をおくことが出来るのだから、、。
 そんな、こんなで、劇場で選んだ作品は、余計な事を考えずに済むSP野望編に決定!! 僕が大好きなFLY DADDY FLYの主演二人とその監督が、日本独自のアクションを撮りたい!!という一心で立ち上げた深夜枠のテレビドラマが社会に認知され、ついには劇場版へと昇華した作品だ。 テレビドラマの劇場版というと、いかにも安っぽい安易な視聴率稼ぎの企画ものみたいだけれども、SPはその作り手の純朴な情熱が画面から溢れてくる点で、他作品とは一線を画している。 さらには、予算的にもあまり恵まれては居ないようで、どうしたって世界観はこじんまりしてしまう。 無理に、作品を野望編、革命編と二部構成に別けてしまった事で、先に公開された前編であるSP野望編は、金返せ的な、へろんちょな仕上がりになってしまっていて、こりゃもうだめだろうな、、、アクション好きの俳優とアイドルと監督が、アマチュアレベルのアクション垂れ流し、ストーリーはアクションのつなぎですらなく、どこかの卒業制作を見せられているんじゃないかと思う程酷かった。


 そんな訳で、今回、SP革命編を選んだものの、まあ、ストーリーなんか期待せず、面白いアクションが見られればそれでいいかな、、くらいに期待せずに居たのだが、結果的には良い意味で完全に予想を裏切られた。
とにかく、ちゃんと映画になっているのだ、、この革命編、、。 前回感じた、アクションシーンを見て下さいよ、他はアクションをするための設定に過ぎませんから的な突っ込みどころは陰を潜め、一貫したストーリーと、それに基づいた必然性に裏打ちされた濃密なアクションが満載されていた。 ついでに言えば、真木ようこの荒れまくっていた肌も見違える程に奇麗になっていて、それは作品の出来そのものも代弁しているようだった。 結局、野望編、革命編の二部構成にしたため、ストーリー的にはかなり前半薄まって間延びしてしまったというネガティブな要素もあったわけだけれども、この革命編の仕上がりをみれば、前編の野望編はこの革命編のための、膨大な時間と費用をかけた実地訓練かつ予行演習になっていたようで、その野望編での練習の成果がこの革命編で大きく結実したということになるだろう。
 SP革命編、、、文字通り手に汗握るアクションを堪能出来る事は間違いない。

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April 03, 2011

原発いまさらの重大発表 ピットに亀裂!高濃度の放射性物質が勢いよく海へ流出中。

そんなのはじめからわかってたじゃん。必死に否定してたのは東電だけ。相変わらずの秘匿主義で住民は実害を被っていても根拠と責任の所在のはっきりしない安全宣言に、退路を封じられたまま。 東電上層部のつまらないプライドが現場スタッフと世界を窮地に陥れている。 現場で不足している線量計だってそのへんに腐るほど沢山あるのに頭を下げて借りれば済むこと。 テレビも視聴率の原理に立ち返り、事態の深刻さとは裏腹にバラエティモードへ復帰。ま、息抜きも大切ね。 深刻なニュースは細切れに、意図的に人目に触れない深夜に発表されてる。それも 国民への配慮? ありがたいことで、、

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