SP 革命編 野望編のへっぽこぶりが嘘のような本気のアクションに刮目!
震災、原発事故、、私生活でも業務上でもとにかく多くの方々の厳しい状態に気持ちもふさぎがちな中、徐々に復活した外食業界に続き、ついに震災後休業を続けていたわが街の頼れる映画館、福島フォーラムが営業再開!!映画好きの僕にとっては、大変うれしい知らせで早速、仕事のOFFに劇場へ、、こんな余震が続く中、映画を見に来るのはよっぽど物好きだけだろうと思いきや、人、人、人、、の大盛況振り。 そして、劇場を後にする方々は皆笑顔だ。 そう、このモノと情報とエンターテインメントに飽和した我が日本では忘れ去られているが、そもそも映画は娯楽の王様! インドでも、タイでも、それはもうとてつもなく大きな国民的エンターテインメントなのだ。
原発事故後、降り注ぐ放射能を避けて、ほとんど外に出れない避難生活を余儀なくされた福島市民の多くにとって、この福島フォーラムは、しばし辛い現実から逃避出来る大切な存在に他ならない。 現に、僕も、海外に貧乏旅行に行く度に、窮地に陥った時は決まって、現地の映画館で映画をみてしばし現実逃避をしたものだった、、世界の果てのどんな過酷なところに身を置こうとも、映画館にひとたび入って映画が始まってしまえば、その作品世界に没頭している間は、自分を取り巻く苦境から距離をおくことが出来るのだから、、。
そんな、こんなで、劇場で選んだ作品は、余計な事を考えずに済むSP野望編に決定!! 僕が大好きなFLY DADDY FLYの主演二人とその監督が、日本独自のアクションを撮りたい!!という一心で立ち上げた深夜枠のテレビドラマが社会に認知され、ついには劇場版へと昇華した作品だ。 テレビドラマの劇場版というと、いかにも安っぽい安易な視聴率稼ぎの企画ものみたいだけれども、SPはその作り手の純朴な情熱が画面から溢れてくる点で、他作品とは一線を画している。 さらには、予算的にもあまり恵まれては居ないようで、どうしたって世界観はこじんまりしてしまう。 無理に、作品を野望編、革命編と二部構成に別けてしまった事で、先に公開された前編であるSP野望編は、金返せ的な、へろんちょな仕上がりになってしまっていて、こりゃもうだめだろうな、、、アクション好きの俳優とアイドルと監督が、アマチュアレベルのアクション垂れ流し、ストーリーはアクションのつなぎですらなく、どこかの卒業制作を見せられているんじゃないかと思う程酷かった。
![]() ★【初回予約のみ】特製ポストカードセット付き! 外付けSP 野望篇 DV... |
そんな訳で、今回、SP革命編を選んだものの、まあ、ストーリーなんか期待せず、面白いアクションが見られればそれでいいかな、、くらいに期待せずに居たのだが、結果的には良い意味で完全に予想を裏切られた。
とにかく、ちゃんと映画になっているのだ、、この革命編、、。 前回感じた、アクションシーンを見て下さいよ、他はアクションをするための設定に過ぎませんから的な突っ込みどころは陰を潜め、一貫したストーリーと、それに基づいた必然性に裏打ちされた濃密なアクションが満載されていた。 ついでに言えば、真木ようこの荒れまくっていた肌も見違える程に奇麗になっていて、それは作品の出来そのものも代弁しているようだった。 結局、野望編、革命編の二部構成にしたため、ストーリー的にはかなり前半薄まって間延びしてしまったというネガティブな要素もあったわけだけれども、この革命編の仕上がりをみれば、前編の野望編はこの革命編のための、膨大な時間と費用をかけた実地訓練かつ予行演習になっていたようで、その野望編での練習の成果がこの革命編で大きく結実したということになるだろう。
SP革命編、、、文字通り手に汗握るアクションを堪能出来る事は間違いない。
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2018.11.24)
- 散り椿 から フライダディフライへ岡田准一の殺陣に付き合う西島秀俊の悲哀(2018.10.11)
- キングスマン ゴールデンサークル(2018.06.07)
- この世界の片隅に(2018.05.09)
- ブレードランナー2049(2018.03.26)
The comments to this entry are closed.
Comments