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May 10, 2011

校庭の表土除去なんて面倒くさいよ、国がやらなくていいって言ってるんだからさー、、だって。 こんな福島市で育児する勇気ある?

 校庭の放射性物質による土壌汚染のために、校庭使用や窓の開放の制限を余儀なくされている福島県内の小学校では、相次いで汚染された校庭の表土除去を開始。 国や福島県教育委員会が思考停止に陥り、校庭の使用制限以外になんの対策も打ち出せない中、いち早く表土除去を開始した郡山市。 そしてほどなく、まさかの伊達市が表土除去を表明。 校庭に降り積もっている半減期が30年と言う放射性セシウムに対して、ただただ十数年も座して待つだけという指示を出している行政、教委の対応については、県内の父兄はただただ驚愕。 
そうするうちにも刻一刻と累積被曝を重ながら登校をせざるを得ない福島の我が子達を、ただ黙って見送るわけにもいかず、唯一放射能被曝量を低減出来る、物理的な表土除去を要望。
ついに、2011年5月9日 二本松、本宮、大玉の2市1村も表土除去を表明。 ここに至ってやっと、子供の低線量被曝を推進してきた高木義明文部科学相も、事態の深刻さを住民の反応をみてやっと理解したようで、除去表土の搬送に付いて検討する旨を表明。
 しかしながら、ここまで福島県内の各市町村が、無策な行政に頼らずに自発的に子供の被曝を低減させるために表土除去を表明する中、やはり予想通りに事なかれ主義を全面に打ち出す福島市の学校だけが、事態の黙殺を続けている。 処分に困る除去表土を抱えるよりも、もの言わぬ子供達を被曝させ続ける方が、福島市の教育行政者達には都合が良いらしい。 結局は、福島市長をつついて、上からの指示を出してもらう以外、怠慢な彼らを動かす事は困難と判断したPTA連合会が、5月10日、福島市の瀬戸孝則市長に市内のすべての小中学校で、早急に校庭の表面の土を取り除くことや、放射線の専門家を交えて保護者向けの説明会を開くことなどを文書で要望、福島市の瀬戸市長は、ようやく校庭の表面の土を取り除く作業について、「どんな方法がいちばん効果的か検討して、できるだけ早く対処したい」と返答した。
 
 結局3月11日の原発事故以来、明らかになったのは校庭の土を掘る程度の単純な作業を厭わずに、児童の安全性に少しでも配慮しようとするような校長先生や教育行政者が、郡山や伊達市や二本松や本宮や大玉村には居たのに、我が子の住む福島市には一人たりとも居なかったと言う残念な事実であった。 結局、市長からの圧力で嫌々ながら重い腰を上げるのだろうが、福島県内の市町村において、福島市とその他の自治体の間では、子供の健康への配慮や育児支援に対する悲しいまでの温度差、待遇の差が存在したことが、全国に露呈したわけである。そんな、福島市にわざわざ納税してまで転入する必要があるのだろうかという疑問は当然のものであろう。 今後、他地域から育児世代の世帯が福島県に転勤等で転入する際に、ここまで子供達を冷遇することが明らかになった福島市を育児の場所として選ぶ奇特な人は殆ど居ないはず。

これでは、未来を担う有望な人材が福島市から次々と流出していくことは明らかで、実際身の回りでも、福島市の学校の対応に関して失望した子供を持つ方々が他県へ転出し始めている。原発事故を受けて、ただでさえ人材流出が深刻な課題となるはずの福島市なのだから、こんな危急の時こそ、安心安全な育児と教育を全力でバックアップしますよ!子供の安全を守るために市として表土除去でも何でもやりますよ!!というメッセージを全国に向けて発信しなければならないはずの福島市。それなのに、いまこの瞬間に何が必要とされているのかを掴めないこの有様は、やはり、危機感も先の見通しも持てない、指示待ち無能集団が巣くう弊害なんだろうね。 

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