夏草の線路、、ならぬ放射能草のサイクリングロード
我が家の目の前は、河川沿いのサイクリングロードになっていて、これから緑が映える良い季節。
放射性物質が容易に流されるアスファルトやコンクリートと違って、土壌や植物に放射性物質が吸着しやすい関係上、とうぜん公園やこのような土手は線量が高く、当然サイクリングロード上は約1.5-3.0 uSV/Hrというかなり高い空間線量を示す。 知ってか、知らずか、ダイエット目的の女性達や部活の中学生や高校生が無防備に、このホットスポットをランニングする姿は見ていて空恐ろしい。 ようやく、近辺の空間線量が2,73usv/hrというかなりの高値であることが町内会の回覧板に掲載されたものの、その数値の意味するところを感じ取れる人はそれほど多くはない様子。 高濃度の放射性物質を含む、それら路上の雑草に対して、処理法が確立しない現在、幹線道路や公園の除草作業は延期されたまま、文字通り夏草がすくすくと育っている。 そんな、風景をよそ目に、先週突如として、サイクリングロード沿いの堤防の草刈りが行われた。 なんなら、もっと伸びて土壌中の放射性物質をすこしでも吸収してくれても良かったのだけれども、見知らぬおじさん方が河川管理課からの委託を受けて草をなぎ倒して行った。
まあ、そこまでは別によかったのだけれども、刈り取られた草はそのまま土手に放置され一向に片付けられる気配が無い、、、放射能にまみれた雑草がこのまま、乾燥して、粉塵化すればサイクリングロードを通る人達の内部被曝は相当のものになるだろうし、風でまき散らされれば近隣地域への被害も相当のものになる。 なにより、せっかく植物内部に蓄えられた放射性物質がふたたび土壌に還元されることになってしまう。
草刈りを委託されたおじさんに尋ねると、刈るのは頼まれたが、片付けるのは別の業者が委託されるので、正直刈った大量の草をこのまま放置することになるのか、回収するのかは知らないという。 ちょっぴり、いらっとしながらも、このおじさんに罪は無い訳で、早速河川管理課に問い合わせ、、、すると、担当者曰く、近日中に回収する予定だという。 それならば、、と、一安心したものの、一週間経っても一向に片付ける気配は無い、、空間線量2.7usv/hrもの土地に生い茂った草を、刈り取りながら放置してまき散らすくらいならはなから、除草等せずに生やしておいてもらえば良かったのだ。 放置された大量の草は乾燥し粉砕され、土に還りつつある、、、いい加減我慢ならず、再度問い合わせ、、早急に片付けるように現地の担当者に連絡をしてくれるとの返答をいただいた。 さてさて、行政も相当の混乱が伺い知れる、、あまり期待せずに待とうと思うが、自分勝手に処理出来ないだけに最善をつくしていただきたいところ。
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