被曝し続ける福島市民にほんとに癌は増えないの?そりゃ増えるに決まってるけど、、
年間100mSVまでの被曝では有為に癌は増えないという、眉唾物のエビデンスが一人歩きを始めている日本。
だから、子供も大人も年間20mSVまでOKという基準は、とても安全側にふった設定なのだと、東電、行政の息のかかった専門家達はしたり顔で唱え続ける。 避難する、しないは、避難で得る安全と、避難で失う社会的損失とのバランスで各個人、各世帯、各地域が判断すべき事柄である。
福島市民は原発事故後の福島市が安全かどうかについて悩んでるんじゃない、、逃げられるもんなら逃げた方がいいに決まってるけれども、、福島市に留まるリスクと、この地を離れるリスクを量りに掛けつつ、結果として容易に逃げる事が出来ないからどうすればいいのだろうという点で悩んでいるのだ。
チェルノブイリでも、小児の甲状腺がん以外の癌の増加は認めませんでした、、なーんて、あり得ない調査報告が、IAEAをはじめとする公の機関から打ち出されている訳だけれども、それの意味する事は単に、”癌の増加を疫学的統計解析で検出する事が出来ませんでした!” という事である。 つまりは、被曝と発癌の関連性をうまく検出するだけのデータ収集、解析が困難であるという、学術的な限界を認めただけであって、癌が増えない、放射能被曝は安全ということを意味するものでは無い事は、理系の方々なら容易に理解出来るはずなのだが、どうも曲解されて、うまく利用されているように見える。
そもそも、癌が増えるも増えないも、我が国ですら、ようやくここ数年、がん登録という固形癌のみを対象とした全国的な癌患者の登録制度を整備しようという動きが始まったところであるから、これまで全国的な癌発症率の統計はこれまで行われていなかったのである。 つまり、増えるもなにも、比較の対象すら存在しないというお粗末な状態だったのだ。 また、目まぐるしく変わる疾患概念も、これまで良性疾患とされていたものが、やっと最近、癌であると認められたり、白血病等では、癌に至る以前の状態である骨髄異形性症候群など、、過去の統計でも将来的な統計でも、癌としてカウントされていないけれど命に関わり、生活の質を劣悪にする数多くの深刻な病気が解析対象から漏れているであろうことは想像に難くない。
今回の福島の原発事故以前に、すでにそのような放射能による健康被害についての統計解析結果の重要な誤解について、鋭く指摘していた文献がある。 「231306.pdf」をダウンロード
これを読めば、福島市を取り巻く現状と今後長期的になにが起きて来るのかが良く理解出来るはずだ。
さて、放射線被曝に関するデータと研究成果を求めて全国から研究者達が続々と押し寄せ始めた我が福島県。 健康調査に名を借りた、壮大かつ長期間にわたる研究の被験者、実験材料として選ばれた我らが福島県民。 データと、血液検体と、業績を僕らから吸い取り続けたあとで、高名な研究者の先生達は、福島県民に一体何を残してくれるのだろうか? そして、我々福島県民は、将来世界的な放射線防護策策定のための重要なエビデンスとなるであろう、長期放射線被曝のデーター採取の被験者として自らとその子孫を研究のために捧げるという高尚な取り組みに理解を示し、被験者であり続けるという重い十字架を背負い続ける事ができるのであろうか?
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