探偵はバーにいる それとも 神様のカルテ?3Dならサンクタム
最近は、めっきりホームシアターでの映画鑑賞に明け暮れていたため、劇場に足を運ぶことが少なくなっていたけれども、やっぱり、たまの出張で遠くに来た夜には、見知らぬ映画館でいきあたりばったりに映画を観たくなる。
先日は、講演会終了後、レイトショーで、、あたま空っぽに出来そうな作品を物色。
異星人地球侵略もの と 洞窟探検もの で悩んだ結果、ジェームスキャメロン監督作品の3D映画、サンクタムを鑑賞。 もはや、劇場で映画を見る必然性は3Dぐらいしか無くなってしまったのが少し悲しい。
地底洞窟の探検隊を襲う、数々の苦難を描いたサンクタムは、ストーリーこそ非常に陳腐で特筆するものはなにもない典型的な探検、遭難、脱出劇ではあるが、アバターで刮目したジェームスキャメロン渾身の3D技術を、水中や洞窟などの過酷な環境で駆使するという意欲作。 結果、多作品に多く観られる、いちおう3Dにしとけ、、ほら、飛び出して見えるでしょ?的な紙芝居的なうすっぺらな3Dとは一線を画した丁寧な3D処理が堪能出来る。
現在の3D技術は明らかに発展途上で、その技術の習熟度もコンセプトも制作者によってかなりのばらつきがあり、ほら、飛び出てる飛び出てる!!というような幼稚な飛び出す絵本的な3Dとは異なり、ジェームスキャメロンのそれは、観客がスクリーン内にとけ込んでいくような、あくまで観客が劇世界に没頭出来るような演出が主体になっている。 だから、慣れてくると3D映画を観ているという感覚は無くなり、自分がその作品世界に入り込んだような臨場感が味わえるのだ。 これって、すごい、、やっぱりジェームスキャメロン、、凄い。
そんな、こんなで、娘を連れて、今度の週末になんか観たいなーと物色中、、3Dとは関係ないけれども大泉洋主演、東直己 原作作品の”探偵はバーにいる” あたりが候補の一つ。 ”神様のカルテ”は原作で描かれている山岳写真家である理想の妻象が、宮﨑あおいという実体を得てより、青年医師にとっての理想の妻象が具現化するという以外に劇場映画化してどうなるというものではなさそうだし、、。そもそも、原作を読んで、青年医師の普遍的な葛藤に医療業界とは無縁の一般の方々がそれほどまでに、共感を寄せる事がどうして出来るのか不思議でならない、、いや、ほんと不思議、、。 いま、まさに現場を支えている多くの若手医師達はもちろん、世の青年医師の願望を完全に満たしている原作を読めば、、あーこの悩み解る解る!!とか、あーこんなスタンスで支えてくれる妻がいたらなー!!という切実な共感を示す事は間違いないけれども、一般の人は本作の何処にくすぐられているのか、いまひとつ解らなかったりもする。
でも、一番気になっているのは、猿の惑星の新作と、”つれがうつになりまして”だったりして。
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