アキレスと亀 迷走する北野武監督のゆく先は
北野武監督作品 アキレスと亀。
元日から途絶えない客足はそのまま朝方まで勢いを失わず、結局正月元日から、一睡も出来ないまま迎えた2012年1月2日の朝。 さすがに、朝7時過ぎの対応要請には気力だけで応じたものの、スタッフ一同心身ともにフラフラ、、。 以前は、もうすこし元気が残ってたはずなんだけれども、年齢なのか?原発事故後身体を動かす機会を奪われているからなのかは解らない。
そんなこんなで、ようやく昼過ぎに職場を後にし、意識を失いかけながらも家路を目指す。 3日夜も拘束日のため、僕にとってのお正月休みは実質、徹夜勤務明けの今日一日のみ。 昨年からの懸案事項は多々あれど、外付けハードディスクが1Tバイトで1万円を軽く切るようになったため、古い80GB程の細切れなストレージを、どうにかまとめて移し替えようというのがその一つだ。 かつて最速を誇ったIEEE ファイアワイヤー規格も、USBのバージョンが3.0になった今となっては、早々に消えいく運命だろう。 僕の、持っているストレージにはIEEE端子しかないものもあるため、今のうちに新しい規格のハードディスクに移し替えて整理しておきたいのだ。
大手家電量販店に、立ち寄って物色、、、結局、LAN対応のNASにするかUSB接続の通常のハードディスクにするか構想がまとまらず、数時間店舗を回って物色するも時間切れ。 近くの天丼屋さんで天丼をかきこんで帰宅。 ほんとは、二週間後の大学の講義の準備などもしなければならないのだけれども、もう体力は尽きているし、どうにも脳みそが回転しない、かといって精神的に疲れ過ぎて眠るに眠れない、、だいたいまだ19時だし、、ってかもう休日ほぼ終わってるし。
休み等無い事に気付かず、お正月用に借りためしておいたDVDが5本、、あさってには返却なのだけれども、観たのは切腹 一本だけだ。 そんなこんなで、北野武監督作品 アキレスと亀を観る。 バイオレンスもので名を馳せた世界の北野武監督だけれども、結局同じような作品でしか評価されないことに自身かなりプレッシャーを感じているせいで、ここしばらくかなりの迷走振り。 本作も興行的には成功しなかった訳だけれども、うだつの上がらない芸術家と彼を献身的に支える妻の姿を通して、芸術の孕む拠り所の無さを自身の経験に照らして描いている。 個々最近は、本作に限らず、ほかの有名作品でも”良き妻”が描かれる作品が多いような気がするのは気のせいだろうか? ”神様のカルテ” ”ツレがうつになりまして” ”アキレスと亀” いずれも男性から観た理想の妻象がそこにある、、。 それだけ、現代の男性が”良妻賢母”に飢えていることを反映しているのかもしれないが、これらの作品、、女性が観てどうおもうんだろう?? 麻生久美子好きの僕にとっては、うれしいキャスティングではあった。
アキレスと亀でも、多くの北野武監督自らが描いた絵画が多数登場、、というか、沢山描き溜めた絵を活かすための企画が本作だったというのが本当のところらしい。 ま、アウトレイジなんかよりは全然いいんじゃないでしょうか?
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