電子ドラムに最適なヘッドフォンを探す旅 V-Drum TD4KX2S レビュー2
我が家にやってきたV-Drum TD4KX2S、、、大学の軽音部時代からお世話になっている地元の楽器屋さんで購入。 もっとも、主にヴォーカル兼インチキドラマーとして暗躍していた僕は、あまり営業実績に貢献する事無く、そのお店で購入したものと言えば20年前くらいにリズムマシーン DRなんとかというやつくらいだから、まあ、リズム繋がりで顧客としても一応適正な進化成長を遂げたものと自負している。
スネアとタムすべてにメッシュヘッドを配したローランド V-Drum TD4KX2S の静粛性は驚異的であるため、深夜は練習パッドとしての役割も十分に果たしてくれる。 もちろん、通常は以前から愛用していたローランドのデジタルハンドパーカッション Handsonic 10と一緒に揃えていた純正の電子ドラム用アンプであるPM10で鳴らしている。 このPM10はツィーターとウーハーが同軸上に二つ並んだコアキシャルタイプのアンプで、モニター同様キャビネットに角度がついて設置出来るため、非常に演奏者が聴きやすい。 V-DRUMの繊細な音色を忠実に表現出来るように専用設定されているチャンネルと、もう一系統通常の標準プラグがさせる2チャンネル構成になっていて、非常に使い勝手が良いしキック、スネア、シンバルとあらゆる電子ドラムの音色を奇麗に鳴らし切ってくれる。
Roland ローランド HandSonic 10 【より使いやすくなったハンド・パーカッション】【クレジット... |
ローランド、ヤマハ、MEDELIと各電子ドラムメーカーが群雄割拠する中、ユーザーの皆さんは何を基準に電子ドラムを選んでいるのか非常に興味深いところだけれども、価格や設置面積などと並んで当然楽器であるから、そのドラムとしての音色、音質にも非常にこだわっているはずだ。 ローランドでも上級機種とエントリーモデルでは明らかに、音源の違いがあるし、他社も同様。 しかしながら、電子ドラムは電子楽器であるから、如何にサンプリング精度の高い高性能高価格な音源を採用していたとしても、最終的にそのドラムの音を決めるのは、なんてことはない、アンプの実力である。
いや、もっと正確に言えば、電子ドラムを購入しようというユーザーの殆どは、居住環境、演奏環境の制約があるからこそ、電子ドラムを選択しているのであって、おそらくそのドラム音の出力は大音量の電子ドラム用アンプというよりは、アパートでも深夜でも気兼ねなく演奏可能なヘッドフォン、、そう、ヘッドフォンである場合が最多であるはずだ。
電子ドラム奏者にとって、ヘッドフォンは必要不可欠なものと言っても過言ではないだろう。 しかし、あらゆる楽器の中でもっともダイナミックレンジが広く、シンバルからバスドラムの超重低音まで超絶な音域を奏でるドラムの音を、、わずか数十mmの極小なユニットしか持たず低音を出しようがないヘッドフォンで聴いているという事実は結構衝撃的だったりする。 おまけで付いて来るような、適当なヘッドフォンで電子ドラムの音を聞いていたって、その音源の持つ実力のごく一部しか表現出来てないのだから勿体ないこと極まりない。
てなわけで、僕も電子ドラム用ヘッドフォン探しの旅へ、、、その条件は以下の通り。
1、低音の増強など下手な装飾補正のない、音楽モニター用の素直な表現性能を持つ
2、イヤーパッドは長時間装着でも痛くなく、なおかつ激しいドラムプレイでも外れない
3、もちろん邪魔にならないようにコードは片出し
4、最重要項目として他の楽器や音源を聴きながら演奏出来るように非密閉型
当初は、コードが邪魔になるので、無線式を考えていたけれども、 Bluetooth型は伝送遅延が致命的で楽器としては使い物にならず、さらに赤外線式も充電の煩わしさや価格がネックではなから却下となった。
以外と、上記の4番が大切で、これが完全密閉型だと、電子ドラム演奏中は来客が来ても解らない、電話がなっても気付かない、さらにはセッションしようにも他の楽器の音が聞こえない、会話出来ない、、CDや他の音源を聴きながら練習出来ないという羽目になるのだ。 もちろん、電子ドラムにも、アンプにもipodなどの音楽プレーヤーをMix inできる端子が装備されているので、これに音源を繋いでヘッドフォンにミックスすれば、練習曲をipodで流しながらドラムを叩けるのだけれども、iPodのボリュームと電子ドラムの音圧をいちいち適正に調整するなんてかなり面倒。 そこで一番いいのが、ヘッドフォンをオープン型にして、普通にCDや音楽を流して聴きながら演奏すること、、これが以外に重要なのである。
各社から、音楽モニター用、電子ドラム用として発売されているものは、価格が1万円を超え3−4万という異次元の品物なので、却下。 バスドラをきちんと鳴らし切る40mm以上のユニットを備えて、演奏の邪魔にならない方出しのコードを備えて、オープン式で演奏中も普通に外部の音が聞こえるという条件を満たし、ヘッドフォン製作メーカーとしての確かな実績を持つという点で、オーディオテクニカのエアーダイナミックヘッドフォン ATH-TAD400を選択。 この、TAD400、、、価格4000円とリーズナブルながら上記の電子ドラム用ヘッドフォンとしての厳しい条件を見事にクリアしてくれる逸品。 快適に演奏させてもらっています。
【1/23am9:59迄ポイント3倍】【Joshinは平成20/22年度製品安全対策優良企業 連続受賞・プライバ... |
「音楽」カテゴリの記事
- カンザキイオリ 命に嫌われている。 (2018.12.31)
- StarRingChild Aimerの神曲を美しい風景とピアノアレンジで(2018.05.09)
- 新型MacBookProのUSB-C/Thanderboltに翻弄されてる皆様へ(2017.11.30)
- 今をときめく澤野弘之氏の神楽曲RE:I AM をバンドスタイルで(2016.08.19)
- 家入レオ 成長に目を見張る怒濤の3rdツアー(2015.01.12)
The comments to this entry are closed.
Comments