ワカサギ部ピンチ!桧原湖の放射能汚染を憂いつつ野尻湖遠征へ
福島第一原発事故を受けて、拡散した放射性物質は広域に渡って環境汚染を起こしてしまった。
当然、福島県内の山林、河川、湖沼全て放射性セシウム、ストロンチウム等に汚染されてしまっているわけで、当面県内の釣り人達は日本海か、汚染のひかくてき少ない遠方の釣り場へ遠征せざるを得ない状況だ。
そんななか、周囲の度肝を抜いて、桧原湖のワカサギ釣りが解禁された。ほとんど、福島県山農産物の風評被害を決定的にしてしまった感のある、県トップによる福島県産米安全宣言同様に見切り発車もいいところなのだが、その解禁の拠り所は、ワカサギ漁解禁直前の2012年10月になって放射線セシウムが暫定基準値の500ベクレルを下回る400ベクレル/kg程度に低下してきたというもの。 もともとは800ベクレル/kg程出ていたのだけれども、2012年1月16日の検査では168ベクレル/kgまで低下してきているという。 しかしながら、ワカサギは骨ごと唐揚げにして食べるため、骨に集積しやすいストロンチウムによる造血器腫瘍などの健康被害が懸念されるのだが、肝心のデータは示されておらず基準値も設定されていない。
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安心安全を唱えたがる福島県、一方2012年1月6日の検査で基準値を超える591ベクレル/kgの放射性セシウムがワカサギから検出されたとして、解禁を延期した群馬県前橋市赤城大沼。 検査用の検体が取れずに、解禁を断念した榛名湖。 いずれもが誠実な意思決定であることを願うばかり。
さて、肝心の我がワカサギ部、、メンバーは妻子持ちもしくはうら若き女性のため、そのあたりを配慮。比較的影響の少ないと思われる長野県野尻湖へ遠征とあいなった。 それとて、100ベクレル/kg未満のセシウムは検出されている訳で、、。 しかし、まあ今後厳格化されるセシウムの基準は100ベクレル/kg未満。 そうなると、桧原湖も来シーズン以降は、安心安全なんて言えなくなるわけで、、しかも、桧原湖を取り巻く広大な山林から降雨にともない水溶性の高いストロンチウムなどの放射性物質が時間をかけて湖水に流入してくる可能性も否定は出来ず。 行政としても安心と叫ぶ以前に、安心して子供に食べさせられるワカサギを釣れる桧原湖をもう一度取り戻すために出来る事はないのか、考える事の方が大切だと思う。
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