十三人の刺客 松方弘樹の殺陣がハンパない
役所広司主演の十三人の刺客。
忍たま乱太郎をはじめ、このところ時代劇づいている三池崇史監督の時代劇作品。
エンターテインメントに徹する作風は、本作でも健在で、ラストの怒濤の殺陣シーンに向けて、物語は軽快に進んで行く。 敵役のボスを稲垣吾郎が怪演し、役所広司演ずる主人公のライバル役に市村正親を配するなど、キャスティングは鉄板! さらには、沢村一樹、山田孝之、伊勢谷友介等中堅が物語を固める。
ようするに真剣による切り合い合戦を描きたいがためだけのアクション大作であるわけで、そのクライマックスの構成や舞台設定は、北村龍平監督のあずみに酷似している。 少数対多勢の戦いを効果的に描くには、おのずと舞台設定も限られて来るのだろう。 もちろん、あずみにしても、この13人の刺客にしても、アクションシーンは派手なVFXや爆発シーンが彩りを添えている訳だけれども、あくまで時代劇アクションの肝は殺陣、、すなわちチャンバラの個人的技能によるところが大きい。
近年の時代劇ものに共通するのは、若手主演陣の殺陣の技術の貧弱さ、、かならず時代劇大作には、その道のベテランが一人は配されているのだけれども、それらのキャストと比べると、その差は歴然。 本作でも、殺陣シーンで一人気を吐いていたのが、松方弘樹その人であった。 ストーリー上は、役所広司が主演であるし、ビジュアル的には山田孝之がメインキャストであることには違いないのだけれども、一番の見どころのアクションシーンでは、松方弘樹、、この方の存在感が際立っている、、というか、別次元に逝っちゃってる。 さすが、時代劇全盛の俳優さんだけあって、すごいね、、松方弘樹の殺陣をみるだけでも十分価値ある作品。
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