八日目の蝉
先日、レンタル店で12歳の長女が観たいとつぶやいていた”八日目の蝉”。
その時は、結局借りずにいたのだけれども、程なくイナ妻が偶然にも借りてきた”八日目の蝉”。
角田光代の原作はもちろん読んだ事はないのだけれども、映画の予告編等は何度か観ていて、
私が愛していた母は、私を誘拐した犯人でした、、という物語の骨格となるフレーズは知ってました。
基本的には、社会派サスペンス的なものなのかなーと、あまり食指が動かなかった訳ですが、程なく
自宅シアタールームでの上映開始。 ところが、一番先に観たいと言っていたはずの長女が意識不明となり、ほどなく中盤でイナ妻も昇天。 結局、べつに観る気もなかった父親である僕だけが、おいおいと泣かされて終了!
誘拐犯であり、仮の母となった永作博美と子ども役の演技に見事にやられました。また、幼なじみ役として登場する小池栄子も、かつてのグラビアアイドル的な肉体派演技から見事に脱却。 両者とも、素晴らしい役者さんになったもんだと、感慨しきり、、。 物語は、誘拐とか愛人関係とか、そんなことはどうでも良くて、まっすぐにストレートな母と子の物語、、そして母性の目覚めの物語でした。 映画では、まったくもって男性不在で、オトコの存在が完全に排除されているのも、メッセージ性にブレがなくて好感が持てます。 女性であること、新しい命を宿し母親になること、その純粋な尊さを、小豆島の美しい風景を背景にまっすぐに描いた本作、、とても好きな作品になりました。 男性でこれなんだから、女性がみたらまたいろいろな想いが沸き上がるんでしょうね。
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