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October 2012

October 11, 2012

キリン まさかの実写映画化! 東本昌平 キリン POINT OF NO-RETURN

キリン まさかの実写映画化! そのアナウンスには目が点になりました。 くたびれた中年ライダーのバイブル的存在、、いやいや、そもそも当時は、血気盛んな全てのバイク乗り達の心をわしづかみにした、バイクコミック 東本昌平 キリン POINT OF NO-RETURN ですが、連載当時から歳月は流れ、当時の読者も、作中の主人公であるキリン同様に、歳を重ね、家族を持ち、仕事でも責任ある立場となり、バイクに乗り続ける意味を深く考え続けざるをえない時期に当たる方が多いのでは無いでしょうか? 
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かくいう、自分も、当時のバイク仲間はほぼ全て、バイクを降りてしまっているのが現実です。 もともと安全運転の私ですが、もらい事故による死亡率が高い現状を考えると、これまでを振り返れば、よくまあ生き残ったなーというのも偽りの無い事実でして、職務上、家庭上、、死んだり、大きな障害を残す事態は極力避けなければという切実な思いも強く、とは言え、乗ってる限り、バイクに乗らないあちら側の方々からすると圧倒的にリスクが高い訳で、家族や仕事を思えば、バイクを降りるのが最善の道であることは明らかな訳です。  通勤で車に乗り込む度、シートベルトやエアバッグ、キャビンを保護するフレーム構造や、衝突時に運転者の足を守るため自動で後退するフットペダル等の四輪車の持つ優れた安全装備を目にする度、、シートベルトはおろかむき出しの生身を晒してバイクで走る自分とのギャップに、なんだか笑っちゃう程です。  降りた方が良いに決まってるのに、バイクに乗る、、、視力や体力も徐々に落ちて行く中で、自分と情熱との折り合いをどのように着けて行くのか、、バイク乗りにとっては永遠のテーマかも知れません。

いろんなライダーの想いを受け止めるように、愛された東本昌平が描いた”キリン” 1997年から2000年までのその初期作品はいまでもライダーに深く愛されています。  そんな、ニッチな部分をマーケティングが見逃さなかったのか、ここに来てまさかの映画化、、、。  主演は真木蔵人、監督は湾岸ミッドナイト等でカーアクションものへの関わりが深い大鶴義丹。
僕たちの愛した”キリン”その中でも一番輝いていた初期のPOINT OF NO RETURN!が、10数年の歳月を経て、実写化されました。 大切な作品なんで、多くの方々の想いを受け止められる出来であることを祈るばかりです。

こちらは原作、、、、。

実際、実写映画版を観てみて感じたのは、かなりキャスティングや車両、カメラアングルに至るまで原作を尊重した造りになっている事。 想像よりはかなり、良心的に製作されていると思いました。 今回の作品は、佳境のデカ尻女(ポルシェ 911)とのラストバトルの直前まで、、続きは、今後の売り上げ次第で、、という事なのでしょうか。 かなり気になりますね。

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タイタンの逆襲 圧倒的音響と映像で描くゼウスとハデスのただの兄弟喧嘩

1981年公開のオリジナル版”タイタンの戦い”から29年、、、最新技術でリメイクされた”タイタンの戦い”は精巧なCGグラフィックで大成功を納めたのも記憶に新しいが、本作”タイタンの逆襲”はそのさらに続編。
相変わらず、ギリシャ神話らしい神様同士のまったく私的な兄弟喧嘩から世界が再び滅亡の危機に、、前回、メデューサの頭を使って見事クラーケンを打ち倒したあと、ゼウスを父に持つ半人半神の存在であるペルセウスは漁師として育メンに励んでいた、、というオープニング。 ゼウスとその兄ハデスの兄弟喧嘩の果て、世界は滅亡の危機に、、慌てて兄弟仲直りを果たすも、とき既に遅く、、父と叔父の尻拭いをすべく、ふたたびペルセウスが立ち上がると言うストーリー。  一つ目のサイクロプスや、ミノタウルス等、、ギリシア神話に慣れ親しんだ”セイント聖矢”世代や”リングにかけろ”世代には非常に親近感の持てるキャラクター陣に支えられて、物語はオープニングから息つく間もなく、一気呵成にエンディングまでスペクタクルアクションを貫いて行く。 

ストーリー的には、語るべきところもない単なるアクション大作ですが、辛い戦いに赴くペルセウスに無理矢理連れてかれるペガサスが少し気の毒にも思えてならない。 大画面、大音響で観るなら観て損は無い作品。

こちらは、30年前のオリジナル版、、正直、CGも無い時代の人形アニメによるメデューサ等の特殊撮影は驚愕的な出来で、かえってこちらの方が、怖さがあるかもしれません、、というか、こちらの方が秀作です。

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