散り椿 から フライダディフライへ岡田准一の殺陣に付き合う西島秀俊の悲哀
2005年のフライ,ダディ,フライ から、アクションへの覚醒を果たしたV6 岡田准一氏。
それまで、アイドルとしても特に目を引く存在でもなかった彼のその作品を目にした時から
そのアクションポテンシャルの高さ、俳優としての存在感に着目していました。
愛する娘が格闘技の猛者である男子高校生に暴行を受けたことをキッカケに、それまでうだつの上がらなかった平凡な一人の父親が、男として父親としての威厳をかけて、格闘技修行に励み対決を果たすという、面白くないわけがないプロットを、うだつの上がらない父親役に元JAC(ジャパンアクションクラブ)所属という異例な経歴をもつ俳優 堤真一が、そして、その格闘技指南役として謎の青年 岡田准一が演じたこの作品もまた、優れた映画でした。
アクションの場に身を置いていた経歴をもつ堤真一と本作で出会った岡田准一は、それまでに抱いていた自らのアクションへの熱意を一つの作品へと昇華させることに成功します。 それが、堤真一とタッグを組んで制作した SP シリーズ。 深夜帯の小規模なテレビシリーズから徐々に火がつき、最終的には劇場二部作という思いもよらない展開に至ります。
カリをはじめとする、近代格闘技に精通した岡田准一のアクションは、行き詰まる接近戦をよりリアルでスピードのあるものとする事が可能で、これまでの格闘アクションの概念を超えた動きに注目が集まりました。
以降、図書館戦争シリーズなどを経て、満を持しての木村大作監督初となる時代劇作品、散り椿への主演。
時代劇の殺陣なのにマウントを決めてしまうなど、とにかく従来の時代劇の殺陣の概念を大きく変えてしまいました。
付き合わされた西島俊之に多少の戸惑いが見られるのもまた、本作の醍醐味だと思います。
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