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July 24, 2020

日常使用とスポーツ時に最適な肩サポーターについての考察

石灰沈着性肩炎、上腕二頭筋長頭腱炎、腱板断裂、インピンジメント症候群など
壊れた肩を抱えて十数年、、、39歳にして夜も眠れぬ状態に陥り、いよいよ四十肩デビューか?と意気消沈するも主治医に言わせると、四十肩ではないらしい。 ようするに四十肩にしても五十肩にしても、端的にいえば肩関節が固まった拘縮肩(凍結肩:Frozen shoulder)のことを言うようで、その特徴は肩関節可動域の制限にある。
一方、僕の場合は肩の拘縮による可動域制限はなく、痛みはあるが我慢すれば腕は上がるのだ。その点で四十肩では無いらしい。
かつては壮年期の肩関節痛といえば老化による五十肩で放っておいても1−2年もすれば自然に治る、というのが定説であったし、治療のしようもなかったというのが現実のところ。しかしながら昨今のMRIや超音波などを含めた診断技術の進歩によって、漠然とした五十肩という枠のなかから、原因の明らかな病態が抽出されるに至って、ほんとの意味での五十肩や四十肩というのはかなり限定されて来ている。

実際に、夜も眠れぬ程の激烈な肩の痛みを起こす病態の代表的なものとしては以下のものが挙げられる。
1、石灰沈着性肩関節炎
2、上腕二頭筋長頭腱炎
3、腱板断裂
4、肩インピンジメント症候群
5、その他

それぞれに、痛みをおこすメカニズムが異なっていて、詳しく調べるとある程度の診断にたどり着く事が可能である、そして、その原因別に種々の治療が提案されている。 であるから、まずは正しく診断を受けて病態に応じた適切な治療を受けるのが回復への早道であることは言うまでもない。

そうは言っても実際は、処置や手術で劇的な改善が期待出来る1、3等を除けば治療手段は限られているため、痛みに絶えつつ、麻酔薬等の注射や内服、外用などで地道に痛みとつき合うはめになる場合も多い。
自分の場合は、肩鎖関節脱臼がそもそもあるため、スポーツやバイクに乗る際には浮いた鎖骨の端を抑えて肩関節をサポートする目的でこれまで本邦で市販されているほとんどの肩の固定用のサポーターを使って来た。 各種メーカーから出されているものは多くがネオプレン性で通気性に問題があり、肩鎖関節を抑える以外の固定性は貧弱で、着用時の衣服のシルエットへも影響するなど満足いくものは皆無と言っていい。 一番最初に使っていた海外製の肩サポーターはウレタン製のパッドで肩鎖関節を圧迫可能だけれども、厚手のネオプレン製で暑いし、かさばるし、面ファスナーの強度も不十分。 しかし、その後それらの不具合を解消してバージョンアップをはたしたのがこの新型macDavidショルダーサポート。保温と圧迫の両方をこなしてくれます。

Mcdavid

Mcdavid ショルダーサポート

その次に使っていたのが、ダイヤ工業製のショルダーガード

、これは前者に比べて薄手のネオプレンが使用されていて、フィット感がよく、さらに肩鎖関節部には前後にストラップが付いていて圧迫力が調整可能。裏地にジャージが付いていないので、ずれにくい反面、装着はすこし面倒だったりする。いずれにしても、男女問わず小柄な方の場合は、フリーサイズ設定のこれらは主に肩鎖関節の圧迫と保温が主な目的になると思う。
そして最終的に使用していたのが唯一、ネオプレーン性ではなく通気性のよいメッシュパネルを採用したメッシュアップショルダー

これは、優れもので夏でも十分実用可能で、3つのパーツに別れているので体格に応じた調整の自由度も高く性能面では群を抜いていると言える。 

 さらに、スポーツ時の肩関節の不安定性を抑える目的や脱臼後の不安定な肩をサポートする目的ではD&M社製のラインサポーターが優れた伸縮性を発揮していて目的に適っている。 左右別の専用設計で綿密な伸縮率計算のもとに抜群のフィット感とサポートを実現していましたが、業績不振からの企業買収に伴い残念ながら廃盤

ただし、いずれも上腕側のスリーブが脇の下に食い込んで来て痛くなってしまうという構造上の不具合を解消出来てはいない。 習慣性肩関節脱臼の方などはさらに深刻で、より機能の優れた製品があれば非常に有用だと思われるが、現代でも尚、実用的な製品はまだ見当たらないのが現状だろう。

一方、酷い肩こりや、五十肩等の場合で保温を主な目的にする場合は、圧迫感が無い保温専用の肩サポーターがとても便利。 遠赤外線サポーターは装着感に優れ日常使用に最適。肩甲骨までしっかり保温してくれるため肩の痛みはかなり和らぎます。

結局、ここ一番というところでは、非伸縮テープでのテーピングが最も確実になるのだけれど、自分1人では無理だし、なにより皮膚へのダメージがかなり大きい。 最近は、キネシオテープで簡易的に肩鎖関節をおさえ、上腕骨頭を引き上げるようにテーピングをする場合が多い。これは意外に効果的であるし、セルフでも可能であるが、それにしてもやはりデリケートな皮膚の持ち主である僕にとっては2日連続までが限界である。 結局は、保温用サポーター、固定用サポーター、テーピングをTPOに合わせてうまく使い分けるのが一番だと悟った次第です。
五十肩や投球障害に特化したサポーターがこちら、、医療用装具の専門メーカーDIYA 工業の製品で僕の愛用しているメッシュアップショルダーの機能と相補的な立場にありますが、最近はこのショルダーアクションの出番が最も多くなっています。 メッシュアップショルダーにしても、ラインサポーターにしても、ストラップが脇の下を通るため、長時間の装着ではどうしても、ストラップが脇の下に食い込んで来てしまうのを構造上避ける事は出来ない訳ですが、このショルダーアクションは、ありそうでなかった、テーピング理論をそのまま応用した構造になっていて、肩のサポート部分を、脇の下のストラップではなく、きちんと胸部のベルトで支えるデザインになっています。そのため、長時間
装着の快適性、固定圧迫の確実性はピカイチです。

ここから5年後、今度は関節唇損傷と腱板損傷で左肩を痛めることに、、
https://ryusgate.cocolog-nifty.com/ryusblog/2015/10/post-98ff.html

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